第22章 確認していこう！！

大野視点

　イヤモニから音楽が聞こえてきた。

松潤が用意したオープニングの曲


　クールでスマートに歩いてテントまで行き、マイクを貰って　階段を登っていく。

（こんな感じかな…）


　イヤモニを押さえながら、トランシーバーに話すニノ。

（松潤と話しているのかぁ…）




Ｓ「どうしたぁ」
　翔くんがニノに話しかける。

Ｎ「潤くんが　合流します」

Ｓ「ん～　了解」
　うんうんとうなずいて離れていく翔くん。


（現状確認？）



Ａ「しょうちゃん」
　相葉ちゃんが翔くんに話しかける。

Ｓ「ん？」

Ａ「ちょっと　体動かしとく？」

Ｓ「そうだね…」

　即席のセッションで体を動かす相葉ちゃんと翔くん。


（今度は相葉ちゃんとかぁ…）



Ｍ「お待たせ」
　松潤が走って登って来た。


Ｎ「待ってませんよ。〝ARASI〟からしますか？」
Ｍ「イヤ〝Lucky Man〟からする」
Ｎ「了解」


（おいらが何かをしなくても　みんな　自分の仕事をしている…）


　翔くんがﾌﾞﾙｩﾙｩｩっと唇を震わせている。


「ぁぁぁ…」（うん　声大丈夫だな！）



キュゥィィィィン　と独特な〝Lucky Man〟の前奏が聞こえる。

Ｓ『　What's up　People～?　』
　翔くんの歌い出す。


リズムを体で撮っていると


Ｍ「ここら辺に立って…」
　松潤が立ち位置を支持してきた。


「んー　あぁ」
一歩前に出る。


Ｓ『　Everybody　an a a　』

Ｍ『　an a a　』
Ｓ『　an a a　』


Ｓ『　Yell it out!!　Lucky Man　』

Ａ『　Lucky Man　わぁ」
　相葉ちゃんの生声が聞こえる。


声の方を向くと、松潤が相葉ちゃんの腕を持っていた。


Ｎ『止めてぇぇ』
　ニノが大きな声を上げて　音楽を止める。


Ｓ「大丈夫？」
　相葉ちゃんの方に近づく翔くん。

Ａ「ごめぇ～ん　足滑った！！」
　ステージを触りながら言う相葉ちゃん。

Ｎ「出鼻をくじかないでくださいよ」
　プクッと頬を膨らます　ニノ。

Ａ「ごめんね　気を付ける！」
　相葉ちゃんがピョンと立ち上がった。



≪お前らじゃねーよな！≫

足元の小さいヤツラがブンブン頭を振る。


≪ジャマ　すんなよ！！≫