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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第21章 じゃ ヘリまで…


大野視点

ニノが松潤に呼ばれて離れたから、少し離れた所を歩く翔くんを見る事ができる。


(ん?)

 カメラを持った翔くんに駆け寄る 橋本。

 翔くんがペコっと頭を下げると橋本は翔くんの横を歩くだす。


(なに…なにしてるの?)


S「あーそうですか 了解です」
 笑顔の翔くん。


(了解? なんの話だろう… )


 橋本がペコっと頭を下げ、俺の方に来ずにセットの裏に入って行く。


(なんだよ 俺に報告ないのかよ…)



{怒ってるぅ?}
耳元で声がする。


(怒ってない…)


{怒ってますよ}
耳元の声が笑い出す。


(だから!おこってぇ)


N「怒られた」
 ニノが小走りで帰って来た。


(おっと…はなれろ!!)


{きゃーー わー}
声たちが消えて行く。


「嘘言うなよ!」
ニノに笑いながら反応する。



N「バレます?」
 ふふふっと笑うニノ。


「たりまえだ!あんな顔の時の松潤がお前を怒るか?」
顎をクイッと動かしてニノに松潤の姿を確認させる。


N「あー 見てたんですか?」
 ブースの前で作業している松潤を見るニノ。


「見なくても わかるよ」
(何年一緒にいるんだよ…)



A「おーい!早く行こう!」
 ステージ袖で 手を振る相葉ちゃん。



「ほら 相葉ちゃんが手を振ってるよ 急ごう」
ニノに声をかける。


N「そうですね…」
 穏やかにほほ笑むニノ。


(うん その顔していろ 抱え揉みすぎなんだよ…)



M「気合い入れるぞ!!」
松潤の大きな声が聞こえる。


(気合い入ってるなぁ)



 片手を上げて 反応するニノ。
俺も手を上げる。



 翔くんも手を上げ近づいて来る。

(うん 翔くんだ…)


S「ニノ 巻き?」

N「雨の事気にしてるんじゃないですか?」

S「あーね わかった」

 翔くんとニノが単語で確認している。




四人でヘリの前に立つと「ヘリで降り立った所からお願いします」と指示が出る。


「わかりました 相葉ちゃんが下りて俺が下りて って感じね?」

スタッフ「はい」


 横でニノがトランシーバーを口に近づけている。



(やるぞ)
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