第21章 じゃ ヘリまで…
櫻井視点
A「おーい!早く行こう!」
ステージ袖で 手を振る雅紀。
スタッフ「相葉さんが呼んでますね」
「ふふ 相葉くんはいっつもやる気満々だから」
M「気合い入れるぞ!!」
潤の大きな声が聞こえる。
スタッフ「雄叫びですね」
「熱い男ですから!」
親指で潤の方を指さす。
片手を上げて 反応するニノと智くん。
「ニノ 巻き?」
智くんと一緒に居るニノに声をかける。
N「雨の事気にしてるんじゃないですか?」
潤がいる方をチラッと見る。
「あーね わかった」
雅紀が俺たちが近づいてきたのを見て、動き出す。
智くんの歩幅が大きくなった気がする。
(智くん?)
ほんの少しだけど、避けられた気がした。
(まさかね…
たまたまだよ
… …
…
… … なんかしたかなぁ…)
雅紀と智くんの背中を追っかけて、エンジンが止まっているヘリの前まで行くと、スタッフ達が話し合っていた。
スタッフの一人が智くんの方に走って来る。
スタッフ「ヘリで降り立った所からお願いします」
近づくと現地スタッフが指示が出る。
O「わかりました 相葉ちゃんが下りて俺が下りて って感じね?」
智くんが確認している。
スタッフ「はい」
頷くスタッフ。
A「雨降りそうなんだから!」
大きな声を上げてピョンピョンと跳ねている。
ヘリの前に並ぶ。
N「じゃ 音楽よろしく」
トランシーバーに話しかけるニノ。
曲がイヤモニに流れる。
潤が日本で作ったオープニングの曲 リズミカルでテンションが上がる。
N「じゃ やりますよ」
A「はいはーい」
手を上げて、ふうっと一息吐いて、顔を上げる雅紀。
潤のイメージを俺たちなりの表現でヘリから離れ クールでスマートに歩いてテントまで行き、マイクを貰って 階段を登っていく。
N「わかりました」
返事をトランシーバーに言うニノが少し下を向く。
「どうしたぁ」
気になったから声をかける。
N「潤くんが 合流します」
直ぐに顔をあげ、情報をくれるニノ。
「ん~ 了解」
(問題じゃなきゃ 問題ない!!)