第3章 すがすがしい朝を迎えよう
相葉視点
N「ちょっとぉ」
翔ちゃんの部屋からカズの声が俺を追って来そう。
(わ! ヤバ 急げ…)
アタフタしながら、潤ちゃんの部屋にカードを差し込んで部屋に入る。
(ふう…部屋のなかに入れば、さすがのカズも来ないよね)
しーんとした部屋。
(今更だけど…)
「おじゃましまぁ~すぅ」
小声で宣言してゆっくりベッドがあるであろう方に進む。
(当たり前だけど、潤ちゃんの匂いがする…
ホテルに滞在する間は、アメニティが一緒になるから
余計、わかる…みんなの匂い…)
クンクン嗅いでいると、
{キギスの同志、何か忌みなモノでも感じたか?}
潤ちゃんのモモちゃんが半透明で現れた。
「あ!おはよう」
潤ちゃんに遠慮しながらモモちゃんに挨拶する。
モモ{我がボスはまだ、目覚めてはいない}
「うん。わかってるよ?」
ベランダのカーテンをシャーッと開ける。
カーテンが開くと、ハワイの朝日が飛び込んでくる。
(朝日…は、穏やかだったのになぁ…眩しい!)
M「犬養?もう時間…」
潤ちゃんの抜けた声が聞こえてきた。
「あ!起きた?」
潤ちゃんの方に飛んでいこうとすると
モモ{不用意に近付くと 噛みつかれるぞ?}
モモちゃんに止められた。
「え! マジぃ…」
モモ{見てみおれ、ボスは同志を誰か認識していないぞ}
潤ちゃんがベットから出てこない。
返事もしてくれない。
「おはよう!」
一応 カーテンの前で声をかける。
(寝起きは、要注意…)
「今日は気分良く起きれたみたいだね♡」
声をかけながら、潤ちゃんに近づく。
M「え?相葉…くん?」
間抜けな声が出た。
「ふふ♡」(寝ぼけた潤ちゃん 抱きしめたい♡)
M「ねぇ?犬養は?」
布団の中から 質問してくる潤ちゃん。
「ツカちゃん?ごめん 知らない」
首を振る。
M「じゃ…えっと…」
ちょっと寂しそうな声の潤ちゃん。
(テンションが下がってる…俺のテンションあ・げ・る♡)
「潤ちゃんがこんなにスンナリ起きてくれると、うれしい♡」
両手を広げベッドの横で一回転してみせる。
じぃーーーーーっと潤ちゃんの目が俺を見ている。
(あれ? テンション振りまけなかったかな?)