第2章 それぞれの朝の動き
大野視点
湯舟から上がって、体を拭く。
翔くんが出しててくれたTシャツと半パンを穿く。
バスルームがら出ると冷蔵庫から水を出して飲む。
「ふう」
コン! コンコンコンコン
廊下からノックの音がする。
(誰か来たのかな…)
扉まで行く。
音は俺の部屋の扉を叩いているのではなかった。
(向かい? 向かいの部屋って誰だっけぇ…)
N「なにバカなことしてるんですか?」
ニノの声が聞こえる。
A「あ💕おはよ」
相葉ちゃんの声がする。
(ふーん ニノの部屋に相葉ちゃんがきたのか…)
携帯のランプが点滅している。
(メール…あの光は翔くんだ!)
“本日のタイムスケジュール貰いました。
集合時間9時までに一度 目を通すなら 俺の部屋に来て
櫻井 ”
(業務連絡かぁ…それも一斉で…)
ものすごく がっかり した。
(もう 仕事モードなんだね 翔くんだもんなぁ…)
ベランダから 結構ラフな格好の人が道を歩いているのが見える。
(せっかくのハワイなのにぃ…)
猫か何かが爪とぎをしているような カリカリ と 言う音が聞こえる。
(猫?)
その音がする方に近づく。
そうっと扉を音をたてないように開ける。
(猫…は…いなさそう…)
A「翔ちゃぁ~ん」
相葉ちゃんの明る~い声が廊下に響く。
(え! 相葉ちゃん?
さっき、ニノの部屋入んなかったの?)
{zyakennni sareottazo}
邪険に されおったぞ
壁から声がする。
(ニノにハジかれたからって、なんで翔くんの部屋に?)
翔くんからのメールを思い出す。
(集合の前に翔くんの部屋に行ってもいいか…
俺も、行って…邪魔にならないかなぁ)