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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第21章 じゃ ヘリまで…


二宮視点

 フッと肩が温かくなった。

A「マイク受け取って、ステージに上がるんだね」
 ニコニコ笑い顔のマー君。

(いつもいつも タイミングが良いのか 悪いのか…)
「そうですよ 聞いてなかったんですか?」
悪態をつきながら、入り口に向かう。


大野さんが先にテントからでる。


(ぁ 入口でまってくれてる…)

A「ほら 急ごう!!」
 グイッと肩をおすマー君。

(狭いんだから押すな…わかってる…)


「すんませんね」
布を持つ大野さんに礼をしてテントからでる。

A「ありかとう!」
 元気よくお礼を言うマー君。


テントから出てからもグイグイ押され、客席になるスペースに出てきた。


 なかなか大野さんが 追いついてこない。

後ろを確認して、見えたのは、

 一人トボトボ歩いている大野さん。
 スタスタカメラを持って中央に向かっていく翔さん。

(ぁもぉ…翔さんと一緒に行動できなかったんだねぇ…

 そして、このテンションが上がりはじめた コイツ…)

「もう 押さないで…」
肩に乗ったマー君の手を抓む。


A「ごめんごめん」
 手を振って肩から手を除け、横を歩くマー君。


(さっき 潤くんに何か頼まれたんじゃねーのか?)
「合わせなくていいから 自分のペースでどうぞ?」
掌を広げ進むことを提案する。


A「そぉ?じゃ 先行くよ?」
 首を傾げ、ニコッと笑って歩幅を広げスピードを上げるマー君。


(さて、私は寂しそうなお人の相手をしましょうか)

「おじさん。さっさと来てくださいよ」
ゆっくり歩く大野さんの方に近づく。


O「ふふ」
 笑いながら歩く大野さん。

「余裕ですね?今からの事 把握済みなんですね」

O「んー まーねー」
 なま返事をする大野さん。

(分かってないな コレは)
「説明してよ?」

O「説明?」

「そう ちゃんと 説明してみなっつてんの 今 言われた事を」


O「とりあえず 今 もう 一回やるんで…」
 説明になっていない言葉を言いだす大野さん。

(もう 何なの…
「Jが今 言ってたんだからさ」ちゃんと聞いててよ…)
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