• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第21章 じゃ ヘリまで…


松本視点

A「テントの中通る時に『今から歌うぞ!』みたいな感じで貰えば?」
 首を少し傾げて相葉くんが言う。


「いいね その案ちょうだい。組み込めるかも!」
相葉くんを見て、またモニターを見る。


(マイクを貰う時もカッコよく…かぁ

 もう一度歩きながら タイミングを見る方がいいか

「俺らは、ヘリにさっきみたいに、座って。

 扉が開いてラインになって、の時間と 歩き出して何歩でアップになるか

 スイッチのタイミングとかも一緒にカウントしててほしい。

 マイクは、とりあえずテントの中で、それぞれに渡してください」
思った事を口にする。


スタッフ「はい」
 スタッフ達がメモを取っている。



(あ、みんなにも言わないと…)
顔を上げ、相葉くんの後ろに立っていたニノを見る。

「ごめん!ちょっと段取り変える所がある」
一歩ニノに近づく。

「一度ヘリに戻って、並んで歩いて…
 で、マイクの受け取り位置を テントの所にするから…」


N「聞いた 聞いた」
 大きく頭を動かして、俺の言葉を遮るニノ。


(聞いてたのか…なら 話は早い)


S「さすが じゃ、ヘリまで戻りましょう!」
 スタッフやメンバーに声をかける翔くん。


「あー そうだね じゃ よろしく!」
パンと手を叩く。


スタッフ「お願いします」
スタッフ「お願いします」
 スタッフが口々に声をかけあう。


 モニターに背を向けるみんな。

 スタッフ達もそれぞれ動き出す。




(よし みんな動き出した…)


俺の周りに犬養たちが集まる。


「警戒は?」

犬養「いつでも立てれます」


「うん」



スタッフ「松本さんも準備してください」
 外からスタッフの声が聞こえる。



「ごめん 今行く!! よろしくな」


犬養「はい」

犬養に念押しして、テントから出る。



外に出て、見えたのは

 歩くメンバーの背中と どんよりしたグレー色の空。


「天候はどんな感じ?」
タブレット操作しているスタッフに声をかける。


スタッフ「あんまり芳しくありません」
 スタッフの顔色が優れない。


(あんまり 時間かけれないなぁ)
/ 513ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp