第20章 確認と確定はみんなで
大野視点
ニノの背中を見ながらテントの中に入っていく。
テントの中はたくさんの機械がそこら中に積み上げられている。
(ひゃー マジか…)
モニターの前で三人が話している。
(今日は相葉ちゃんも なんだね…)
ニノが、相葉ちゃんの後ろに立つ。
(見てるだけで?)
小さいモニターを指さしながらスタッフが説明している。
(うーん
松潤の演出とかみ合ってないのかぁ…
翔くんに任せよぉ…)
メンバーの言葉や仕草を眺めていると「大野さんも前へ」って浜ちゃんが笑顔で誘導してくれる。
「いや 俺はここで十分だよ」
浜ちゃんに笑顔で答える。
浜地「そうですか?」
「うん
だって ほら ニノも なにも言わないでしょ?
ニノがコメントしないって事は うまく回っているって事だろうから ふふ おいら ラクしてるの🎵」
浜ちゃんに聞こえる位の小さい声で耳打ちする。
浜地「大野さん…それ 聞かれると怒られますよ?」
「ふふ だから 静かにしてるの🎶」
強いの視線を感じて 顔を上げると
M「ごめん!ちょっと段取り変える所がある。
一度ヘリに戻って、歩いて……」
変更の場所を勢いよく話す松潤。
(ほー良かった 指示ね?どこが変わるんだろう…)
N「聞いた 聞いた」
大きく頭を動かして、松潤の言葉を遮るニノ。
(へ? 俺 聞いてねぇ…)
S「さすが じゃ、ヘリまで戻りましょう!」
翔くんがニコッと笑う。
M「あー そうだね じゃ よろしく!」
パンと手を叩く松潤。
スタッフ「お願いします」
スタッフ「お願いします」
スタッフが口々に声をかけあう。
カメラマンがゆっくり外に出て行く。
それについて俺も動き出す。
(ヘリの所に戻るって歩く所から やり直すんだな)
松潤の話を思い出す。
≪だれか いて≫
カズナリの声がかすかに聞こえる。
(コイツ また 力ばら撒いてる… あんまり 無理させたくない…)
入って来たテントの布をめくって外に出る。
すぐ後ろのニノが来るから、布を持って待つ。
N「ん すんませんね」
A「ありかとう!」
相葉ちゃんがニコニコ笑ってニノの肩を押しながら出てきた。