第20章 確認と確定はみんなで

櫻井視点

Ｍ「結構　音楽の尺が短いから
　　あれくらいのスピード感でいくか
　　もうちょい前から　ゆっくり降りて　ゆっくり降りて
　　そして、最後にラインなっていくのも…」
　人の動きを手や指で表現している潤。


「そしたら　もうちょい（俺が）早く（ヘリから）出ても　よかった」（って事か？）
潤のサングラスの中の瞳を見つめる。


（おい　返事は？マジでそういう事なのか？）


Ｎ「撮っている、映像で確認しながらの方が　詰めやすくない？」
　側に立つ密着のカメラを指差してニノが言う。


（映像化してるんだ「確かに」それ、盲点）
ポンと手を叩く。



Ｍ「映像！みんなで見るから用意して！！」
　潤がスタッフに声をかける。

ｽﾀｯﾌ「はい」
　スタッフが走り出す。



Ｍ「翔くん　ブースに行こう！」
　スタッフブースに向かって走り出す潤。


「おー」（機敏だな）
潤を追いかけてブースの方に向かう。



ブースに着くとスタッフが準備していた。

Ｍ「ごめんね、さっきの映像並列で見せて」
　モニターの前に近づく潤。


ｽﾀｯﾌ「画面小さいですけど」


映像はみんなを正面から写っている物と、メインスクリーンに映像加工された物


Ｍ「これが登場の映像…これに合わせていきたいから」
　日本で製作してきた映像を指さす潤。


「うん」


その映像の隣のモニターに、今さっきのメンバーが映像が映し出される。


映像が並走しているから交互に確認する。


ｽﾀｯﾌ「ここで、“ARE YOU READY?”　動きだす。メンバーのアップと進みます」


（違和感は少ない…でも……）

チラッと横の潤を見る。

　眼光鋭く見つめている潤。


（コイツの納得はまだだな…）


Ｍ「ねー　相葉くん　呼んできてくれる？」
　急に後ろの方を向いく潤。


本郷「呼んできます！」
　本郷君が走ってブースから出て行く。


（ほう…　雅紀の意見を聞くのかぁ）


Ｍ「降りてからのと…　歩き出しの…」
　ブツブツ言いながら考えている潤。


Ａ「おまたせ！」
　雅紀が元気よく飛び込んできた。


Ｍ「さっきさ、降りて、何歩でこの位置に行った？」
　一時停止のモニターを指差す潤。


（急ぎすぎだろ…焦んなよ）