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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第20章 確認と確定はみんなで


相葉視点

(わー いきなり呼び出しって、なんだろぅ

 今日はまだ始まったばかりだから、ダメ出しじゃないだろうけど…
 急がないと!!)

「おまたせ!」
元気よくブースに飛び込む。

ブースの中に、モニターがたくさんあった。

 その一つをさわっている潤ちゃんが、いきなり「さっきさ 降りて、何歩でこの位置に行った?」と、大きな声で質問してくる。



「いきなりだね」
(もぉぉ せっかちさん)

俺たちが来るから場所を作ってくれているスタッフに一礼する。

 スタッフも頭を下げて道を開けてくれる。


「うーん」
モニターを覗きこむ。

(潤ちゃんの質問なんだっけ…

 止まってる所はヘリ降りた所だね…

 で…
 何歩って言ってたような…
「五歩は歩いてないと思うけど…よ」
 あってるかな?)

M「そうか…」
 声が口から零れる潤ちゃん。


(よかった 潤ちゃんの質問、間違ってるなかったみたい)

N「なんの話ですか?」
 ニノが背後に来た。

「へへ。歩数数えていた」
笑顔で振り向いて答える。

『はぁ』みたいな顔をするニノ。


S「カメラアングルで何とかなるんじゃね?」
 翔ちゃんが案を出す。

M「アップに写るのはどれくらい?」
 撮影スタッフに質問する潤ちゃん。



スタッフ「名前が表示される数秒です」
スタッフ「降りてから名前の表示される時間は、相当 短いんで どうしても 4小節 待っていただかないと、後ろに回り込めない…」

S「一人一人のアップの画を入れるんなら、歩数かマークで、タイミング取って“スイッチ”すれば?」

M「スイッチかぁカメラを動かすより その方が早いね…」

(潤ちゃんはアップの所の調整してるんだぁ…

 そうだ! さっきの所で、気になった所あったんだ 俺も質問もしていいよね…)

「ねーねー
 さっきテントあったじゃん?マイク貰ってからの所。
 あの中通る時は、前から取られるの?後ろからなの?」
側に居たカメラマンに声をかけた。

カメラマン「どちらからもカメラが向いてます」
 カメラマンが返事をしてくれた。


(ん?そうじゃなくて…)

S「ん?相葉くんが聞きたいのは『スクリーンにどっちが映るか?』なの?」
 俺の個人的な質問を拾う翔ちゃん。

「うん。そう」
(さすが翔ちゃん…分かってくれた!!)
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