第2章 それぞれの朝の動き
二宮視点
(ぁ…もう)「なにバカなことしてるんですか?」
声をかけるのもバカらしいが、一応声に出す。
A「え?」
ビックっと肩を揺らし振り替えるマー君。
A「あ💕おはよ」
振り向いたマー君は、笑顔だった。
(わー今日も「朝から」無駄にテンション高めだぁ
「もう、ちゃんと服着なさい」バカな人でも、裸だと風邪ひきます)
カードキーを刺して、部屋に入る。
マー君が俺の後ろからついて来る。
「ちょっと 勝手に入ってこないでください」
マー君を廊下に出す。
A「え?なんでよ?
さっき 早く来い みたいな感じだったのに…」
俺の行動に驚き、戸惑っているマー君。
(意識体を目視?ありえません…)
「悪夢を見たんですね 可愛そうに」
(もう 宴のノリは抜けてもらわないといけません)
「業務連絡見たでしょ? 翔さんの部屋に行って、ちゃんと 仕事モードになっててください」
言うだけ言って扉を閉める。
A「えーーーー」
廊下からマー君の残念な叫び声が聞こえる。
≪理解者 マーくんを誘導≫
{心得た}
廊下にマー君の気配が無くなる。
(ふう
少し時間を空けてから翔さんの部屋に戻ろう…かな…)
パソコンの本体とケーブルを鞄から出す。
(いや、あんまり 遅くいくと 翔さんに迷惑かけるね…
行こう!)
廊下に出ると、直ぐに聞こえる。
「ひゃははははは」
マー君の独特の笑い声。
(ほら…バカ全開)
翔さんの部屋の扉が開いたまま。
(はー だろうと思った)
扉を閉めて翔さんの部屋に入って行く。
「はいはい バカ騒ぎは終わりね?」
テーブルを挿んで話している二人に近づく。
「貴方には仕事があります」
A「ん 何すればいいの?」
グイッと持っているマグカップを上げ、中身を飲み干すマー君。
「松本氏をここへ 連れて来てください」
マー君の顔に向かってカードを見せる。
A「潤ちゃんを?」
マグカップをテーブルに置くマー君。
「そうです」
A「いいよ 行ってくる」
すんなり受け取るマー君。
(案外 簡単に動いてくれるんですね…)