第9章 特別製の舞台
相葉視点
スタッフ「アイテムの下りは…」
A「あーリハ始まったから、取らなくていいよ!」
スタッフ「そうですか…」
残念そうなスタッフの声。
(あれ?あの話本気にしてたんだ…
ごめんね。
『あの場所の空気変えたかっただけだったんだ』
…って言えないよね)
「リハーサルの風景とか取っててよ。松潤以外リハの見た事ないんだから!」
(お詫びに、ハンディのお仕事作ってみるよ)
S「そうそう。リハの映像なんてほとんど見れないからね」
O「俺もリハみたい…」
翔ちゃんと大ちゃんが話に入ってきてくれた。
(ニノが話に入ってこないなぁ…まだ、眠い?)
カメラマンが二人のアップを撮るつもりだろう、二人の方を向く。
後ろで何も言わないニノの表情を伺う俺。
N「なによ…」
テンション低めのニノが小さく呟く。
「う、ううん…」
手を小さく降って、松潤の方を向く。
(本格的なリハーサルは、明日からけど、やっぱり…そのテンション気になるなぁ…)
M「じゃ、先にアソコ作ってくれる?」
スタッフ「はい!」
製作スタッフはバタバタと走って行く。
スタッフと話していた、松潤が小走りで俺たちの方に来る。
S「お!早速、我々に指示ですかな?」
「どこからするつもりかな?」
M「みんな!ちょっと時間くれる?」
松潤は時計チラッとみて、話し始める。
S「ん?時間?」
M「うん…ちょっと時間がいい感じだから、
ステージを先に造ってもらう事にしたから、
先に、相葉くんの方ついて行ってあげて、
ニノも少し気分を変えないとね」
松潤がカメラに映らないようにニノの方に親指を向ける。
S「あ…うん…」
翔ちゃんが小さく頷いている。
「そぉれじゃ、俺の案内で時間作ってみるよ♪」