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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第9章 特別製の舞台


相葉視点

「松潤。どれくらい時間ほしい?」


M「そうだね。10分…くらい?」
 松潤が時計とメンバーを見ている。

(それくらいの時間あれば充分だよ…あ!充分だから10分かな?)

ニコニコ笑っていると「なにが面白いんですか?」冷ややかなニノのツッコミが来た。


「え?俺…何か変な言った?」


N「いいえ……あなたなら…

  案内は確かに適任でしょうね…
  昼間ずっと…この会場走り回ってましたよね…」

 ニノが先頭を歩き出した。


「え!」(なんで、知ってるの!!)

急いでニノに追いつくように走って行く。


「ニノちゃんどこから見てたの?」


N「……マネージャー情報です…」


「…そうなんだ」

(カズ…ホントはいつも何しているのさ…)


 側にカメラマンが近づいてきた。

「まだ、何にもないけど、
 翔ちゃんがこないだ言っていたフードコーナーが‘あっち’にできるんだって!」

(カメラが来たから、お仕事モードにしないとね)

 両手を大きく広げて説明していく。



S「リハ中の食事も作ってくれるのかな?」

スタッフ「頼めば、作ってくれるのでは?」

S「食べたいなぁ!!」



「こっちがメモリアルコーナーになるよ♪」


スタッフ「メモリアルってなんですか?」

「ん?メモリアルはメモリアルだよ♪
『ファンには懐かしくて、はじめての人には、歴史を知ってもらうよぉ』と思ってるよ♪

 後は、グッズなんだけど!

 今回は俺に“任せて”って言っからには、頑張らしていただきました」


スタッフ「楽しみにしてるよ!」

カメラマン「雅紀.COMですか?」

「今回は、デザイナー雅紀フル活動です♪」


 俺は笑いながら、回りを指さしながら説明していく。


(きっと、こうやって歩いてみるには、この時間だけだ

 音楽流れ始まったら、絶対こんな気分にならない…)

M「おーい!
  お待たせ!準備出来たよ!」

 松潤の声が聞こえる。


「あ!呼ばれたね。戻ろう!!」
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