第9章 特別製の舞台
カメラ⑤視点
M「あ!リーダー来たよ!見てあの顔!」
松本は笑顔で大野が歩いて来る方を指さす。
ズームで大野を向いてみる。
大野は目をキラキラしながら歩てくる。
M「リハ始めるから、中央戻ろう!」
松本がスタスタ歩いていく。
途中、二宮の方を見る松本。
ほんの少し眉間にシワがよるが、近づいて来る大野の方に視線を戻す。
M「どうよ!良い感じでしょ♪」
ニコニコ笑って大野の方に近づいていく松本。
O「いい感じ過ぎて、言葉がないよ…」
大野は少し口を開いた状態で周りを見ている。
M「この風景をファンと共有したいんだ…」
大野と同じ方向を向きながら言う
O「みんなで…」
大野はもう言葉を発することはなかった。
その美しい色を目に焼き付けるように見入っている。
M「・・」
松本は大野をチラッとみて、ほほ笑む。
A「おー綺麗!!」
S「スゲー!」
櫻井と相葉が別のカメラグループと一緒にステージに向かってくる。
S「さすが、うちの松潤です…」
櫻井とスタッフの声が聞こえる。
M「ふふ。“うちの”って…」
嬉しそうに笑っている松本。
スタッフ「嬉しいですか?」
M「気持ち悪いかもしれないけど、嬉しいよ。
俺たちってさ、お互いのこと大好きなんだ…」
スタッフ「見てて、分かります」
M「ここはカットしてね」
スタッフ「はい。」