• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第9章 特別製の舞台


二宮視点

 車のドアが開いていて、クーラーの風でない風を感じた。

(車が止まってる…意識…飛んでた?)


フラフラしながら、車から降りる。

両手を高く伸ばし、背伸びをする。


 チーフがマスクを配っていたので、一枚貰う。


S「なぜ、マスク?」
 翔さんがマスクを付けながら聞く。


「砂ぼこりが凄いんです。
 この赤い大地ってサラサラの土で風が吹くと舞い上がるんだって!」
俺もマスクを付けながらその問いに答える。


S「へー…」
 翔さんが納得したのか、うんうんと頭を縦に振っている。

 その翔さんをカメラを持ったスタッフが囲む。


今回は野外でのライヴ 情報は駄々漏れ…

だから映像化しようと案が出た。

(盗撮されるなら、売り物にしてしまえ!的な話だ!)

 
 翔さんは自分の来ている黒いTシャツをしきりに触っている。

S「俺、踊れる服に着替えていい?」
 専属マネを見つけて、駆け寄って行く翔さん。

A「俺も!俺も!」
 マー君も一緒について行く。

翔専属「嵐ハウスに着替え運んでいます」
 マネが嵐ハウスを指さす。


S「ニノは?」
 翔さんが俺を呼ぶ。


「いいです…そのままステージで待ってます」
誘いを断って階段を行く。


(ちょっと、一人になりたい…眠いんです…)



和専属「二宮さん…大丈夫ですか?」
 浜地が走ってきた。

「大丈夫…酔い止めの薬だから…声も…出るし…」
 首をゆっくり回してながらメインステージに向かって歩いていく。

和専属「今日のリハはtime取りがメインです。無理をせず…
  しばらく、お休みになったらどうですか?」

 周りを確認してみる、潤くんがスタッフたちと話している。

(リハは、まだ…だよね…)

「ちょっと、潜ろうかな…眠い…」
 両足を肩幅に開けて、背筋を伸ばし、潜る体制をとる。

和専属「了解しました」
 浜地が後ろに立つ。

「じゃ、よろしく…」
 そう呟いて目を閉じた。
/ 693ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp