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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第7章 記憶の風景


チーフ視点

S「智くんは、なにか覚えてる?」
 櫻井が大野に声を掛ける。


 櫻井に声を掛けられ、少し困った顔をする大野。

 二宮がそっと肩に手を乗せる。


O「歩いたの覚えてる…」
 言葉を選んでいるのが、あまり大きな声を出さない大野。

S「そ…ぉう…」
 櫻井も自分が声をかけたのに、ぎこちなく返事をする。 


 松本が少し大きめの声で画面に入ってくる。


M「走ったよね。こう…」
 片手を伸ばして、走るフォームを見せる。


A「走った!走った!」
 走るフォームを相葉もする。


O「社長が車に乗ったカメラを回していたよね」
 大野がカメラを持った社長のマネをしている。


A「さっき撮った写真は、走った後だってよね」


N「その話したら、今Jが言った『着いた着いた』になりませんよ」


A「あ!ごめん」

 カメラに向かって両手を合わせる相葉。


(謝る人が違うぞ…)


スタッフ「大丈夫です。編集します」

 松本が苦笑しながら、間を取って、話はじめる。 


M「あ、そうそう。みんなに一つ報告!」
 写真を撮りながら、潤くんが’思い出した’とばかりに話を始めた。


N「何ですか?」

M「なんと!デビューの時のボートがあったんだって!!」


S「ボート?客船に行った方?」


M「そうそう!俺も実際は見てないけど、あったんだって!」


M「ほら、この後。
  会場の横のマリーナでもう一個の衣装の思い出ショット撮るじゃん」

N「船に乗った時の衣装の方ね」


M「その撮影を見つけた当時のボートで撮ろうと計画しているんだ。
  今撮影セット中だけどね」


S「どこにあったの?」
 興味津々に櫻井がその話に入って行く。

M「コオリナのマリーナ!」
 笑顔で答える松本。

A「どうして、ボート探していたの?」
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