第7章 記憶の風景
チーフ視点
「LIVE用のムービーが欲しいらしいから。少し歩いてくれるか?」
M「どんな感じがいいの?」
スタッフにほしい画を聞く松本。
スタッフ「お任せします」
M「うーん、じゃ『着きました♪懐かしいね♪』見たいな感じで、はじめて…流していく?」
松本が簡単な方向性を提示。
N「いつもの嵐って感じ?」
二宮がスタイルについていう。
五人がアイコンタクトしている。
(ほんの数秒で、道を作る…)
M「取り敢えず…やろう♪」
松本が動き出す。
カメラの死角に入る五人。
スタッフ「いつでも、どうぞ!」
その声で、五人は自然と動き出す。
M「着いたよ!着いたよ!」
松本手を叩きながら、道に出る。
二宮がカメラの前にピョンと飛び出す。
大野も手を広げカメラの前を通る。
櫻井がカメラを見て笑う。
A「わーーー」
道を歩き始める相葉。
S「こんな所だった?」
周りを見回す櫻井。
M「ここだよね?」
道に向かって手をのばし、片目をつぶって、アングルを確認している松本。
A「結構、狭く感じない?」
両手を広げる相葉。
S「狭く感じるね」
O「デカくなったんだよ。うちらが!」
A「俺らが?」
両手を広げながら笑っている。
S「そんなに横に、デカくなってないでしょ」
{………}
N「…たぶん、まわりのこの草があるからだよ」
A「草?この周りの?」
N「そうそう…」
M「15年ぶり…だよね!」
A「だね」
その後ろから、相葉が遠くを見ている。
S「写真のイメージはあるけど、自分がココに立っているイメージがあんまりないんだよ」
N「記憶が全部 映像だったりしないもんね」
M「そうだね」
S「すり替わっちゃてるのかな?」
A「ハワイのどこだかも、よく分かんないもんな…」
スタッフから笑い声があがる。
S「ハワイかどうかも、よく分かんない」
A「ははは」
N「ここ ハワイじゃねえの?ハワイじゃねえのか…」
残念そうな顔をする二宮。
A「ええ!!だから!!物の例えだよ。翔ちゃんだって、ちゃんと場所とかは変わっているよね!!」
その二宮の顔をみて、相葉は慌ててフォローする。
N「ふっ(笑)そんな事はすぐ分かります。話のコシを折らないでくださいよ!」