第7章 記憶の風景
二宮視点
M「みんな!!俺たちの名前はなーんだ♪」
潤くんが急に立ち上がって、スタッフの方に叫ぶ。
立ち上がった事に、驚いた俺を含む四人が“松本潤”を見る。
そして、スタッフが一声「あらしー」と返事した。
どのコンサートよりも“はっきり、くっきり揃って”いた。
O「急になにー?」
大野さんが立っている潤くんとフタッフを交互に見て、あたふたしながら立ち上がった。
スタッフがニコニコしながら、ムービーを回している。
(やられたー)
「不意打ちは、ずるいよ!」
潤くんの方を向くと、翔さんと向き合っていた。
S「どっきり?松潤が仕掛人?」
M「いいだろー、みんなのアッポ顔撮りたかったのよ」
満足そうな潤くんの笑顔が見える。
A「イヤー恥ずかしい!」
道に寝そべって、横回転しながら顔を隠しているマー君。
その場にいたみんなで大笑い。
柔らかい空気がその場を包み込んだ
のに!
O「あ…雨来る!」
大野さんの言葉で、その場の時間が止まる。
「え?マジ!」
空を見上げると、さっきまでの青空が急に暗くなる。
ハワイの雨はいきなり降りだす。
A「いきなり降ってきた!!」
それも、大粒の雨。
S「カメラ!!」
翔さんはスタッフたちと慌てて、機材にビニールを掛けていく。
M「さっきまで、いい天気だったのに…」
潤くんは、広げていた写真をかき集めている。
「相葉さん!いつまで、寝てるのよ!ビショビショじゃないの!」
A「なんだか、気持ちよくて」
テヘって舌を出すマー君。
本郷「体冷えます!すぐ着かえて!!髪もかわかして!」
相葉専属の本郷さんが慌てて傘をさして走ってきた。
A「はーい」
チーフ「皆も着かえて!風邪ひくといけない!!」
それぞれのマネたちも待機トラックに誘導する。