第7章 記憶の風景
松本視点
S「後ろからが欲しいのかな?さっきもずっと後ろ取っていたよね…」
翔くんがどこから取られているか分からないから、目だけで、周りを見ている。
A「このシャツの後ろ『嵐』がデザインしてるから、欲しいんじゃない?」
相葉くんが翔くんに背中を見せる。
「おや。相葉さんにしては珍しく、確認済みですか?」
A「グッズはすべて、目を通していますよ!!」
えっへんと胸をはる相葉くん。
O「雨降りそう…」
リーダーが空を見上げてつぶやく。
N「え?止めてよ…雨男がそういうこと言わないの…」
ニノが困った声を出す。
O「まだ、ふらないよ…」
ニノの言葉に困った顔を向けるリーダー
五人とも穏やかな空気を漂わしている♪
カメラのシャッター音が連続で聞こえる。
(そろそろ…いいかな?)
「みんな!!俺たちの名前はなーんだ♪」
タイミングを取って、俺が声をあげる。
急に立ち上がって叫ぶ俺にビックリして、四人が俺を見る。
スタッフが一声に叫んだ。
「あらしー」
そして、その声に再び驚いて、四人がスタッフの方を向く。
O「急になにー?」
リーダーが俺とスタッフ交互に見て、あたふたしながら立ち上がる。
S「どっきり?松潤が仕掛人?」
翔くんが確認するように近づいてきた。
「いいだろー、みんなのアッポ顔撮りたかったのよ」
N「不意打ちはずるいよ!」
ニノの‘ヤラレタ感 大ありの声’が聞こえてきた。
A「イヤー恥ずかしい!」
足元で、横回転しながら顔を隠している相葉くんがみえる。
その一部始終をムービーカメラが取っている。
その場にいたみんなで大笑い。
(あとで、ゆっくり見よう!!)