第107章 俺なりの挨拶
『えー
(まずはお礼だ!)
我々 人の子『嵐』の15年と言う節目を祝い、このような宴の席を頂戴しまして、御礼申し上げます。
ありがとうございます』
頭を下げる。
『嵐のリーダーをさせてもらってる僕が、代表として、挨拶をします』
(口から心臓が出そうだ!)
『僕らは、ここハワイの地で 嵐として立ちあがりました
それは、決して、望んだモノではありませんでした。
中途半端な気持ちで、始まったと言っても、間違いではありません。』
(考えてみたら、俺はココに居て良い存在なのかも 分からないのに…)
『そのため、たくさんの、本当に沢山の叱咤激励がありました。』
背後から冷たい風が頬を撫ぜていく。
(う!コレは、ホテルに来ていたヤツだ!!)
足元を見ると、あんまり良くないモノが湧きたち始まている。
(ダメだ!
ちゃんと 自分を安定させないと!!)
グッと意識を強く持とうとした時、背後の風が無くなった。
そっと確認すると松潤がシレッと立っていた。
その横に、何でもないような顔でニノも並ぶ。
『それでも、我々は、我々の信じた方に進みました。』
少し遅れて相葉ちゃんもやって来た。
(お前たち…)
『で!ここにいます!』
大きく手を広げてメンバーを見せびらかす。
(翔くんも)
≪ お い で ≫
手招きすると、少し照れながら近づいてきた翔くん。
『この〝嵐〟は たくさんの愛で(紡いだ)
沢山の奇跡を集めた結晶なんです(俺にはもったいない…)
虹の精霊イーリス様より いただいた言葉の中に
≪十五年の年月は 人の営みでは 童より人に成長する≫
と、ありました。
器の年齢は三十年を超えてる おじさんですが』
S「こらこら」
おじさんに反応する翔くん。
(いいじゃん 本当の事だし!)
『〝嵐〟としては、やっと、仕事が回せる地位に立ちました。
(あなたがたにとっては)人の時間は儚いものです。
でも、だから、愛おしい
嵐として立つことが出来た これからの歩(あゆみ)を
どうか 見守ってください 導いてください
イケメンぞろいの ジャニーズ事務所 所属
平均年齢30越え 超自然体 アイドル 嵐の『大野智』です!』
キラン!!と効果音がしたら キラキラした輝きが囲う。