第7章 記憶の風景
松本視点
スタッフ「あとは、座っての写真が最後ですね」
中央線あたりにニノが、ゆっくり直に座る。
A「疲れた?」
雅紀が横に座って心配そうに話しかけている。
N「うー、さすがにねぇ…」
少し困った顔のニノ。
あまり、体力のないニノ。
仕事中も座ることが多い。
ニノが座った場所を基準にメンバーが座っていく。
N「写真じゃ思い出せないけど、実際こうやって、座って見ると"なんか見た事ある"感じしない?」
座ったままで後ろを指差すニノ。
「確かに…」
ニノが指さす方を見ると、道が果てしなく続いているように見えた。
自分達が歩む道は長く続いている。
今は、一時(ひととき)の休憩中…
スタッフが体の位置や、顔の角度を微調整している。
(あ!! 閃いた♪)
「ちょっと!アングル確認してくる!」
俺は写真を持ったままカメラマンの所に走る。
カメラマンの後ろから四人を見ている。
(ちょっと、それらしい事言っておこう(笑))
「相葉さん!足ぃ立てる方もう少し傾けて! 翔くん、もっとニノの方に体傾けてみて!」
写真を見比べながら微調整する俺。
四人はニコニコしながら、俺の指示に従ってくれる