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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第105章 流れの共有


大野視点

(たしかに さっきの文章よりは かっこくなったけど…

 THE櫻井な言葉 噛みそう…)


ふわっと優しい感情を感じで、その気配に目をやると


N「よしよし」
 ニノが相葉ちゃんの頭を撫ぜている。


(相葉ちゃん…うれしそうだなぁ 俺も早く あーやって 堂々と撫ぜられたい…

 うん 実績を積もう!!!)


手帳を開いて、書いてもらった挨拶文を覚える。


『ジャニー社長の導きで『嵐』として、御簾前の舞台に上がりました』


(この字 何て読むのかな…)


S「みすまえって読むんだよ」
 翔くんが横でつぶやく。


(あぁ『みすまえ』か… え!!)

顔をあげると OK?って目が言っている翔くんが横に居た。


「あ、ありがとう」
お礼を言って、手帳に目を戻す。


(やばい 心 読まれてる…)


 翔くんがニノと相葉ちゃん方に向かって走って行く。



ゆっくり 歩きながら、文書を頭の中に入れていく作業をする。


『それぞれのしきたりに翻弄され沢山の叱咤激励がありました』


(これはシッタゲキレイだったね… 随分前に翔くんが教えてくれた…)



A「翔ちゃん!!」
 相葉ちゃんが叫ぶ。

(え!なに!!)

S「ちょっと 勢い有りすぎ!!」
 翔くんが相葉ちゃんに押し倒されそうになっている。



(わーーー なにすんだよぉっぉぉ)



「相葉ちゃん(羽力)強すぎ!!」
翔くんの背中を支えた。


N「はなれなさい!!」
 ニノが相葉ちゃんの裾を引っ張ている。



M「またやってる!!」
 松潤が走って来て、相葉ちゃんを引っ張り剥がした。


A「ぎゃ!」
 相葉ちゃんはバタバタ走ってニノの背中に逃げこむ。



ふうと息を荒くはく松潤の横に、少しだけ乱れた服を直す翔くんがいた。


「「大丈夫?」」
翔くんに声をかける。

S「大丈夫だよ?」
 困ったような顔で俺と俺じゃない方を交互に見ている。

(翔くんの『大丈夫』が一番信用ならない)

「「本当?」」
再び声がハモる。

横を向くと松潤と目が合う。

(ぁ…潤もいたのか…)


S「大丈夫だよ 心配しすぎぃ」
 クスクスくすぐったいと言うような顔で笑う翔くん。
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