第7章 記憶の風景
松本視点
スタッフ「では、最後に五人で写真を撮ります!!
これが15年前の写真です。
ポーズも同じにしたいので、準備お願いします」
五人で写っている写真を回しながら見る。
N「“ザ明星”って顔してる!」
ニノが、写真の顔をマネしている。
A「俺の手ってあんまり変わらない?」
相葉くんが写真の手を自分の手に合わせている。
N「これ、写真ね!一緒なわけないでしょ…
もうぉ計算なのか天然なのか…私にはわかりません」
あきれ顔のニノが両手の平を広げ、頭をふる。
カメラマン「五人でホーズを取って!」
カメラのレンズに向かって、相葉くんが真ん中で手を広げる。
俺がガッツポーズで横に立つ。
背中側にリーダーが立った。
翔くんがめいっぱい笑顔で手を突き出す。
ニノもガッツポーズしている。
カメラマン「はい!オッケイです!次は足上げポーズで!」
N「これも取るの?」
ピョンッと足を上げてニノ。
俺も足を上げてみる。
S「あんまり、上がんねーなぁ(笑)」
翔くんが小さく笑っている。
「翔くんより上がるって、上げてみてよ!」
翔くんの笑い方が『いつも』だったから”いつも”の返しをしてみる。
翔くんが片足を上げる。
S「上がんないね(汗)」
自分の思った上がり方と違がったのか、少し顔を赤くする。
「でしょ!」
ニッと笑って返した。
O「カメラが下から取れば、上がって見えんじゃない?」
リーダーが打開案を出す。
A「大ちゃんナイス!」
相葉くんがカメラマンの方に走って行き、リーダー案を伝える。
カメラマン「了解です!五人で肩組んで!」
カメラマンが少し下がって、しゃがむ。
「相葉さん後ろで支えててね」
A「まかっせて!」
その声を信じて、足を高く上げる俺。
O「お!やる!!」
カメラマン「オッケイです!」