第101章 確認する！

大野視点

Ａ「さっき大ちゃんのものまねしただけだよ？」
　相葉ちゃんが翔くんの背中を押さえながら伝える。


「はぁ？」（ものまね？）


Ａ「似てるって言われたの！」
　翔くんの背中に隠れる相葉ちゃん。

「誰に！」
相葉ちゃんの肩に手を持って行く。


　ビクついた相葉ちゃんが肩を引く。


「逃げんな！」（キチンと確認する！）



Ａ「いいじゃん！翔ちゃんが良いって言ったもん！」
　俺の手から逃げる相葉ちゃん。


「翔ちゃんが良いって言っても、ダメだ！」
スピードを上げて相葉ちゃんを捕まえたい。


Ａ「は！ほぉ！」
　翔くんの肩に手を追い状態で俺の手を笑顔でかわす相葉ちゃん。



ピコピコ動く相葉ちゃんとは違う動きをする影が翔くんの足元に広がる。

（クリシュゥナ！）「いいかげん、離れろ！」
グッと相葉ちゃんの上着の裾を掴んで、思いっきり引っ張る。



Ａ「いぃやぁー」
　相葉ちゃんがクルクルっと体を回転させる。


《naṭarāja　ga kiwo nukeba पार्वती ha boku ga・・》
（ナタラージャ　 ガ　気ヲ　ヌケバ　パールヴァティー　ハ　僕ガ・・）

その動きに連動して黒い塊も翔くんから離れていく。



Ｎ「はいはい、こっちいらっしゃい」
　ニノが両手を広げて相葉ちゃんを呼ぶ。

Ａ「かずぅ～」
　相葉ちゃんも手を広げて飛び込む。


　　Murugan ha हनुमान् mo पार्वती mo aisuruka
ムルガン　ハ　ハヌマーン(妻)　モ　パールヴァティー(母)　モ　愛スルカ


（黙れ　翔クンは　俺ンダ！）
「ね！　翔くん！」
力強く翔くんを呼ぶ。

Ｓ「はい！」
　翔くんも大きな声で返事をしてくれた。

（ほら！　俺んだよ）


　　satosi・・
　imano nagaredeha hennziwo sinaihouga okasiizo?
　サトシ　今ノ　流レデハ　返事ヲ　シナイ方ガ　オカシイゾ？


（ムーーー　うるさいな！！！！）


Ｓ「智くん？俺ら何か気分を害することした？」
　翔くんが俺の顔を覗く。


「ううん　翔くんは何にも悪くないよ」
ニコッと笑う。