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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第100章 リハだよ


大野視点

『今の僕らが ここハワイで 嵐としているのは
 たくさんの人たちの 愛を…
 奇跡を集めた結晶です

 自分で言うのも恥ずかしいけど

 イケメンぞろいのジャニーズ事務所 所属

 平均年齢30越え
 超自然体 アイドル 嵐の大野智です』


顔を上げるとキランと音がして、周りの宝飾から眩しいくらいのキラキラが俺の周りを取り囲む。



A「おぉ! リーダーカッコイイぃぃ」
 相葉ちゃんの声が聞こえた。

S「よ!我らがリーダー!」
 翔くんの声も聞こえた。


 二人の目が俺の周りにあるどのキラキラよりもきれいだった。

  
(はぁぁ…なんか ものすごくはずかしい…)
直視できなくて座り込んだ。

(こういうキラキラは やっぱり 綺麗な人が纏うものだよ)


N「どこが 不具合ですか?」
 ニノが走ってきた。


(不具合?そうか 挨拶の文章がおかしいんだ…)

「にのぉ これ お前何にも考えてないだろ?」
ゆっくり顔を上げる。

N「え?どうしてですか?」

「ほとんど単語じゃん…こんなの挨拶じゃない」

(ちゃんと、心がある方がいいなぁ)


S「ははは!」
 翔くんの豪快に笑い声が聞こえた。
 相葉ちゃんも笑っている。



N「あぁ まだバカがバカしてる…」
 あきれた様な声のニノ




 《boku ga पार्वती wo》
ボク ガ パールヴァティー ヲ

 相葉ちゃんの足元にくっ付いていたアイツが相葉ちゃんにまとわりつくのが見える。


 慌てる相葉ちゃん。


「相葉ちゃん!」
ニノを置き去りに二人の方に走る。


「だめだかんな!」
ちょっと噛んだけど、急いで翔くんを相葉ちゃんから離したい。



 俺が近づくと相葉ちゃん影に戻る。



S「え?だめだった?」
 少し困った顔の翔くん。

「え?何が?」(ダメ?)
 オオム返ししてしまった。

S「それは、俺の台詞」
 大きく困る翔くん。


(あ…ごめん)


 翔くんの背中に隠れた相葉ちゃん。


「あ!」(また!くっ付く!!)

「相葉ちゃん!翔くんから離れて!」
グイグイ手を伸ばして相葉ちゃんの襟を持とうとする。


A「えー、翔ちゃんお墨付きだよ?いいじゃん!」
 ぴょこっと顔だけ出す相葉ちゃん。

「お墨付きって!」(なに?)
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