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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第100章 リハだよ


相葉視点

「おぉ! リーダーカッコイイぃぃ」
感想を大きな声でいう。

S「よ!我らがリーダー!」
 翔ちゃんも大きな声で掛け声を言う。


 大ちゃんがコッチを見て「はぁぁ…」座り込んだ。


(あれ?どうしたの?)


 カズが慌てて大ちゃんに駆け寄る。

 直ぐに顔を上げた大ちゃんが何か言っている。

 カズもしゃがんだ。

(挨拶文の事を話しているのかな?俺も近くに行っていいのかな…

 ねー しょぅちゃん…)


S「心の声は無いほうが良いかもね?」
 翔ちゃんが俺を方を向いて話しかけてきた。

「“自分で言うのも恥ずかしいけど”の所?」
ちょっと大ちゃんポク言う。


S「はは!似てるぅ」
 翔ちゃんが豪快に笑う。

(似てた?「そんなに似てるならレパートリーにしちゃおかな?」なんてね?)

S「許可が出たら良いね」
 穏やかに頬笑む翔ちゃん。

(その笑顔がなんだかイタイ。
 そのうち その心に潰されちゃうよ…)

《sonotoki ga kureba boku ga पार्वती wo mamoru》
ソノトキ ガ キタラ ボク ガ パールヴァティー ヲ マモル
足元で沸き立つ黒い塊がまとわりつく。


(わ そう言う事言わないの! 大ちゃんに聞こえたら大変だよ?)


O「相葉ちゃん!」
 大ちゃんがめっちゃ怖い顔して走ってきた。


O「だめだかんな!」
 大ちゃんが俺と翔ちゃんを離そうとする。

大ちゃんが近づくと黒い塊が影に戻る。


S「え?だめ?」
 少し困った顔の翔ちゃん。

O「え?何が?」
 大ちゃんが翔ちゃんに質問する。

S「それは、俺の台詞」

 翔ちゃんと大ちゃんが目で確認しあう。


(ほら お前が不用意に言うから、二人が困るだろ…)

翔ちゃんの背中に隠れなだら、自分の影に心の中で文句をいう。
影がちょっとだけ 薄くなった。


(ふふ ごめんって事なの?

 ここは神域なんだから、お互い気をつけようね?)

影の濃さが元にもどる。


(俺が どうしても『連れて帰りたい』と願った《クリシュナ》

 この子と共存するので、結構体力掴んだよね…)

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