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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第99章 ステージ完成


A「いいじゃん ちょっと 側にいさせてよ?」
 不安そうな声で俺を離さないマー君。

「何かあったの?」


A「たいした事じゃないけど…」
 語尾が消えて行くマー君。


(潤ちゃんの3Dの事で翔さんに睨まれたのかなぁ…だったら、怖かったね…)


「よしよし もう大丈夫だよ?翔ちゃんの圧は安定しているから」
マー君の背中を優しく撫ぜる。


(ん 背中に硬化している所がある…)


 マー君が俺の肩を掴んで、勢いよく距離を取る。


(あれ?俺の見立て)「違いますか?」
マー君の目を見る。

 マー君の目がウルウルし始まる。

「泣かないでくださいね」(泣いたら、不細工になりますよ?)
親指でマー君の頬を強く押す。


A「泣いてなんかないもん!」
 頬を膨らまして、抵抗するマー君。


「ええ。今は、泣いてはいませんね?

 今から大野さんに挨拶をしてもらうんです。
 せっかくの宴に『涙』は要りません。
 そのために、ちょっと霊力奮発して宝珠を散りばめたんですよ?綺麗でしょ?」

話を変えるきっかけになればと、ステージの方を向く。


 翔さんが俺の飾った宝珠を触っている。


(ほら、翔さんの圧 普通だよ)
「いいでしょ?」
不安定ながら、台に乗ったまま翔ちゃんに近づく。


S「いいけど…コレ宝珠だろ?」
 翔さんの目が 大丈夫か? と言っている。


(あれ、こっちに小言言われるパターンですか…)


A「宴だし 俺たち 祝福されたし 良いんじゃないの?」
 なぜがマー君が翔さんに返事をする。


 翔さんがマー君を睨んだ後、俺を見つめる。

(うっ)

 マー君が俺の背中に隠れにきた。


(こ、ここは)「無理はしてませんよ?」
見つめ返して返事をする。

 短い沈黙のあと「なら 良いけど…」と、ふっと小さく息を吐く翔さん。


(乗り越えた…)


O「ちょっと 凄すぎないか?」
M「ニノの気前だもんね」


(潤くんと大野さんの話に逃げよぉ)
「そうですよ?奮発したんですから」

マー君を支えながら、装飾の側に動く。


「あれ?なんか数個減ってるような気がする?」

台からステージに足を進める。

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