第99章 ステージ完成

二宮視点

　潤くんの眷属がドンドン俺のイメージした舞台が形作られていく。

（従者スキルが違うんだよね🎵）

指先に霊力を集める宝珠に練り上げる。

（あそこに輝き♡　ここにも輝き🎵）
宝珠を装飾に飾り付ける。


「ふふ　綺麗に飾り付けた♡」（あとドコに飾り付けようかなぁ）


ちょっと小さめの宝珠を片手に集めていると「その位にしたら？」と潤くんが近づいてきた。


「えーまだ　数個あるよぉ」
宝珠を見えるように掌の上で転がす。


Ｍ「音や光はさ、俺のぉ使うからさ、補助的な…」
　ちょっと翔さんみたいになりそうな潤くん。

（潤くんの翔さん化は面倒だな）
「いいんです！今　俺的には、キラキラさせたいんですから！！」
まくし立てて潤くんの言葉を遮った。


　ハハっと軽く笑う潤くん。


（いいじゃん　ちょっとくらい浮かれても！）


｛兄(ケイ)達　合流近し｝
不意に理解者からの連絡が入る。

三人の波動の方を向くと、大野さんと翔さんの間にくっ付いているマー君の顔が見えた。


「あ！　三人が来ましたよ！　迎えに行ってきます」
側に浮遊している台に飛び乗った。


Ｍ「いってらぁ～」
　片手を上げる潤くん。



歩いてきている三人に向かってスピードを上げる。



「待ってましたよ」
台に乗ったまま三人に声を掛ける。



　ニコッと笑う翔さんと大野さん。


（安定の笑顔だ♬）
笑顔が見えただけでこんなに体が心が高揚する。


Ａ「飛んできた！」
　ピョンとマーくんが俺に飛びついてきた。


「わ！ちょっと　コレ二人乗りじゃないから…」
さっきの雲の乗り物じゃないモノだから、バランスがとりにくい。



Ａ「ねー　それ何？どうやって飛んでるの？」
　バカ力で俺にしがみついてバカな質問をぶつけるマー君。


「あー　もう　鬱陶しいな！」
（質問に答えるにも、この体制じゃ何ともならないだろぉ）


Ｍ「はいはい　ヨコ失礼…」
　潤くんが声を掛けて横を通って行く。


（あれ？　いつの間に潤くんいるの…）


Ａ「あぁ　どうぞ…」
　マー君が俺を引きよせながら、冷静な声で潤くんに返事をした。


（なんで、体引きよせるんだよ！）
「離れろよ！」
グッとマー君の体を押し返す。