• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第100章 リハだよ


大野視点

A「宴だし 俺たち 祝福されたし 良いんじゃないの?」
 ニノの肩の上に顎を乗せた相葉ちゃんが答える。

 翔ちゃんが相葉ちゃんを睨む。


(俺も今のは、相葉ちゃんが悪いと思う)



N「無理はしてませんよ?」
 ニノが翔くんに返事をする。


 翔くんがしっかりニノを確認している。

(確認は任せよう…)


 翔くんとニノの見つめ合いを見ている松潤。


(俺はコッチ…)
「ちょっと 凄すぎないか?」
クイクイ指で宝珠を指さす。

M「ニノの気前だもんね」
 困った顔をする松潤。

(そんなに心配なら、ちゃんと指摘しろよ…)


N「そうですよ?奮発したんですから」
 ニノが相葉ちゃんを支えながら近づいてきた。


 ヤレヤレの顔の翔くんが見えた。

(ふぅ…許したのね…翔ちゃんもニノに甘いから…)



M「リーダー」
 少し声色を変えた松潤が声をかけてきた。


(ん)

M「ステージの真ん中に立ってくれる?」
 グイグイ押してステージに上がる松潤。



「えー この文だけ読めばいいの?」
翔くんの手帳を広げて、口を尖らす。


M「うん とりあえず!読むだけで!」
 ニコニコ笑っている松潤。


「もっと、マシなのにしたのにしたいな」
ステージに立つ。

 松潤が浮いてるキーボードに意識を向けている。


 翔くんが近づいてきた。

S「智くん」
 翔くんが俺のタキシードの襟や裾の端を触わる。

(ねーもっとマシな…)

S「そんな顔しないで?リハだから、そのまま読んでいいんだよ?」

(でも…)
翔くんが俺の着ているタキシードをパリッとさせてくれる。


S「もちろん 思うがままに言ってもいいんだよ?」
 ニコッと笑う翔くん。

(翔ちゃんが言うなら読むよ…)


N「旦那さぁーん 手帳の言葉 読んで?」
M「読んで♡」
 ニヤニヤしている末っ子二人が声をかけてきた。


(うるさいな 分かってるよ)

S「オアソビには乗らなくていいよ」
 困った声の翔くんからの指示。

「分かってる…」
小さく頷いた。

S「じゃ、お願いします」
 翔くんが肩をポンポンと叩いて離れる。


(はーい)
 すーっと息を吸い込む。


(よし)
 正面を向く。
/ 693ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp