第91章 準備活動
二宮視点
「へ?」
翔さんの声で、自分の今に気づいた。
翔さんが微笑んでいる。
「あ はい」
(わぁ 意識が違うところにいっていた…)
足を止める。
(場所案‥の提示くれたんだね?)
周りを見回す。
テーブルと精霊の座する所の中間辺りの場所に立っていた。
「そうですね ここなら、すべての席に向けますね」
大きく頷く。
(いい距離感です。後は、使用許可を…)
S「場所の使用許可は取った。あとの演出は頼むね?」
翔さんから補足が伝えられた。
「はい(許可ありね…)
って! いつ許可取ったんですか?」
S「今? さっき? 霊語でサクサクっとね」
コメカミを軽くトントンっとして笑う翔さん。
(テレパぁ?はー)「お仕事が早いことで」(んじゃ、私も遠慮なく)《仕事道具》
右手にバインダー、右手にペンが現れた。
「サクサクっと許可を取っていただいたので、迅速にステージ作ります。
(翔さんには)リーダーへの報告と 潤くん呼んできてくださいよ?」
俺の特注バインダーに“ステージ作成”と記入
目の前のなにもなかった空間に半透明の舞台が現れる。
S「いいよ よろしく!」
体を反転させ、テーブルの方に進んでいく翔さん。
「はい よろしくさせていただきます」
半透明の舞台を眺めながら、バインダーに演出案を書き込んでいく。
それに合わせて、理解者達が色付けや機械類を配置していく。