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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第88章 挨拶する人に原稿を


二宮視点

 翔さんの大きな声の独り言を無視する事にした。

(いちいち反応してたら、日がくれます)


真っ直ぐ智さんに近付くと『こわいよ』見たいな表情をした。

(私の顔…険しいですか?)

O「おぅよ」
 掌を向けて少し空間をとる智さん。

(イケませんね…軌道修正しましょう)
「では、原稿です」
翔さんの手帳を広げている智さんの手に渡す。


 かなり驚いた顔の智さん、渡した手帳を覗きこむ。


O「本当に、この原稿で読むの?」
 困り顔で顔を上げる智さん。


「そうですよ あ もちろん アドリブ OKですよ?」
おもいっきり胸を張って言い切る。


O「アドリブぅ?無理!無理!」
 前のめりになって俺に向かって世話しなく手を降る智さん。


(別に、強制じゃないし…負けたの貴方だし…)


O「ああぁ そのままチョキ出せばよかった!」
 ドカッと中腰で悔しがる智さん。


M「ウラ読んで、読みすぎたパターン?」
 潤くんが中腰の智さんの肩を触りながら問う。

 潤くんを見上げた智さん。




S「智くんこう言う時 引きが強いよね!!」
 眉を下げるながら翔さんが近づいてきた。


「良いんだか…悪いんだか…」
(なぜか ジャンケン強いんだよね この人…)




M「公平に決まったんだから、頑張ってね」
 智さんの肩をポンポンしている潤くん。

 はーっと大きく息を吐いて額に手をあてる智さん。


(ああ 引きこもっちゃった…)



S「よし、やる人決定したから 俺、準備してくる」
 翔さんが動き出す。


「あ!私も行きます」(俺の従えを配置したい!)



S「あ、うん。」
 翔さんがクスッと笑って動向を許可してくれた。



S「じゃ、智くん。準備しててね🎵」
 上半身を回転させて、智さんに声を掛けて 虹の乙女の方に動きだす翔さん。


O「あ、うん…」
 智さんが翔さんを見送る。


(わー その顔 映像に乗せれないレベル…)


S「ニノぉ行くよ!」
 俺を手招きする翔さん。


「はい」
小走りで翔さんの所に走る。


S「ほら セッチングしたいんでしょ?」
 歩きながら普通の顔で俺と話す翔さん。

「そのつもりです」



(あのデレ顔を人を放置って、ホントSですねぇ)
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