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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第86章 なぜか俺って蚊帳の外が多いよね?


相葉視点

わざと手帳をとりにくい高さで広げていると、カズが赤い帽子のおじさんがジャンプした時の音が聞こえるような、小さいジャンプをしている。

(絶対取り返そうとするレベルじゃないんだね。俺の足もボディーも、がら空きなのに…)

O「…かする?」
 大ちゃんの声が聞こえた。

S「え! 俺 出来ないよ!」
 その声をかき消すように翔ちゃんが即答していた。

(なんの話してるのかなぁ)

O「翔くんはさっき勝ったから、除外でしょ?」
 大ちゃんがちょっと大きめな声でニノに質問してきた。


 トンと着地したカズが大ちゃんの方に身体ごと向ける歩いていく。


N「そうですよ。私と翔さんは対象外です」
 ニノが即答する。

(え?大ちゃん達の話、聞こえた?)


S「よかった。勝ってて」
 翔ちゃんが 良かった 息を吐く。

O「よかったね」
 ふふふ と 笑う大ちゃん。



「ねー?なに?なんの話?…」
カズに聞いてみた。

 カズが何も反応しない。

(おい 俺の声スルーするなよ)

「ネーってば!」
声を大きくしてみたけど 誰にも俺の声がとどいていない。




M「って事は。私は“しろ”っと言う事ですか?」
 潤ちゃんが話に入ってきた。


O「あっ!」
 ひきつる大ちゃん。

S「あぁ…」
 困った顔をした翔ちゃん。

(ちょっと俺だけ、意味不なんですけど!)

O「そ、そんな 事は 一言も言ってないぞ? ね?翔くん」
 翔ちゃんに助けを求める大ちゃん。


S「そう… …だね。確かに 言ってはない」
 少し間があって、翔ちゃんが助けた。


O「だろ!松潤にしろって言ってない! ちょっと ハワイの演出で思い出したから言っただけだよ」
 必死に潤ちゃんの機嫌を取る大ちゃんをいつもと違う顔で見ている翔ちゃん。


(翔ちゃん?怒ってる?)

N「ふふ ま!その演出も無きにしも非ずだけど、嫌なら 残った三人のジャンケンに勝てばいいんだよぉ?」
 潤ちゃんの肩を触って笑うカズ。


(お!話の内容が分かってきた!!

 要するに この宴の余興にバック転をしようと、話していたんだね!

 それは翔ちゃんと潤ちゃんには困った話だね…)
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