第84章 魂の宴 我々のやり方
松本視点
O「翔くんはさっき勝ったから、除外でしょ?」
リーダーが少しだけ大きい声でニノに聞いてきた。
(さっきのバック転は、演出?のことか…)
N「そうですよ。私と翔さんは対象外です」
相葉くんが持っている手帳を取ることをやめたニノは、あっけなく、相葉くんを置いて翔くん達の方に歩いていく。
S「よかった」
胸に手を置いて息を吐く翔くん。
A「ねー?なに?なんの話?…」
ニノに話しかける相葉くん。
ニノが何も反応しない。
(あぁ スルーされたぁ)
A「ネーってば!」
声を大きくする相葉くん。
(説明して あげろよ…相葉くんがかわいそうだろ?
『バック転の演出案が出た』たったこれだけなのに…)
「ん って事は。私は“しろ”っと言う事ですか?」
疑問をぶつけてみた。
O「あっ!」
リーダーが口を開けて固まる。
S「あぁ…」
翔くんは少し困った顔を向けた。
(俺 ハブられてた?)
O「そ、そんな 事は 一言も言ってないぞ?」
リーダーが慌てて俺の側にやって来る。
(なんだよ…やっぱり ハブってたのかよ)
O「ね?翔くん」
リーダーが翔くんに同意してほしそう。
S「そう… …だね。確かに 言ってはない」
少し間があって、翔くんが答える。
O「だろ!松潤にしろって言ってない! ちょっと ハワイの演出で思い出したから言っただけだよ」
リーダーが俺の機嫌と取ってくれる。
N「ふふ
ま!その演出も無きにしも非ずだけど、嫌なら 残った三人のジャンケンに勝てばいいんだよぉ?」
ニノが笑いながら俺の肩を触る。
「ほぉ わかった!」
(俺も何かしよう!!あ!)
「勝ってリーダーに〝アイドルスマイル〟効果音付きをしてもらう」
リーダーに思いっきり笑顔を向ける。
O「そう言うのは相葉ちゃんの方がいいじゃん」
かなり 驚いた顔のリーダーが相葉くんの肩をポンと叩く。
A「えー大ちゃんのアイドルスマイルの方がいいよ!」
相葉くんが大きく口を開け、リーダーの方を向く。
(まずは、ジャンケンに勝たなきゃな…)
掌の準備体操を始める。