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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第84章 魂の宴 我々のやり方


二宮視点

A「あ!まだよく読んでないのに!」
 呆けていたマー君が急いで手帳を取り返そうと近づいてきた。

「もう 読まなくていい!」
(呆けていたあなたが悪いでんすよぉ?)

むうぅぅっと膨れるマーくんをスルーして手帳を開く。


(あーもう 読んでないからって、覗き込むなよ

 もぉ

 何か、書き込まないといけなくなったじゃん)


A「じゃぁ 俺も勝ったらソレに参加してもいいの?」
 ずっと俺の頬に頬を擦り付けるマーくん。

(もう うっとしいなぁ)「相葉さんは!」
マーくんの頬を片手で排除しようと押す。

「この文章構成に充分 貢献しましたから、大丈夫です」
(ほんとうに 鬱陶しい!)
少し離れたマー君を睨みつける。


A「えぇ どこらへんが 貢献なのぉ?」
 マー君の長い指が俺が持っていた手帳を奪って行く。



「あ!ちょっと(まだ)書き込みたいのに!」
手帳を取り戻そうと手を伸ばす。


ニヤッと笑ったマー君が、微妙に俺が届かない高さに手帳を上げる。

「もぉ!(そんな事しないでよ!)言葉とか いっぱい言ってたでしょぉ?」
ピョンと小さくジャンプする。


(もう ちょっとなのに…)

A「じゃ ここと…ここぉ?」
 開いたページの文章を指さすマー君。


(確かに結晶とかは…)




O「…とかする?」
S「え!俺出来ない…」
 智さんと翔さんが何か話している。

(翔さんがあんな拒絶的な言葉を?智さんなに言ったの?)


O「さっき勝ったから、除外でしょ?」
 智さんの声が俺に向いた。

(何の事だ?)
智さんの方に意識を向けると{バック転をしないか}と理解者から情報が飛んできた。

(ん、で、除外ってことね)
報告を元に現在の状況で、話の内容を予測する。

「そうですよ。私と翔さんは対象外です」

S「よかった。勝ってて」
 胸に手を置いて息を吐く翔さん。

(ここなら、多分平気だと思うけどね)

O「よかったね」
 ふふふ と 柔らかい顔で笑う智さん。

 ぷくと頬を膨らます翔さん。

(あ~あ 翔さんを拗ねさせた。

 しーらないよぉ

 俺たちのフォローじゃ、機嫌直らないんだから…)


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