第1章 嵐がハワイに上陸
二宮視点
A「お腹空いてない?これ食べる?」
マーくんが食べかけのお菓子の袋を差し出す。
O「あ…うん。もらう」
差し出されたお菓子を一つ撮んで、口に入れる大野さん。
M「15年イベント成功させようね。リーダー♡」
潤くんお得意の末っ子甘え顔で大野さんの肩をすり着く。
O「う~…そうだね」
ふふっと笑う大野さん。
その大野さんを見て、ニコッと笑う。マーくんと潤くん。
(その笑いかた…気になります…)
「ちょっといいですか?」
自分のシートベルトを外して大野さんに抱き付く。
(アレの形跡ないね…
さっき、マーくんのお菓子を貰っていたから、食欲はある…はず…)
何の説明もなく大野さんの体を確認する。
O「え?ね、なに…」
大野さんは体をくねらしながら、オロオロしている。
(声が震えてますよ…
最近それぞれの仕事が増え、五人で行動が少なくなった。
大野さん自体も連ドラしてたから…不安定だっただろう…
足りないんだよね…
そう言う…私も不足してます。
無条件に自分を甘えさせる空間を…)
「だ~か~ら~確認です。ちゃんとここにいる…ってね」
ニコッと笑って大野さんを見つめる。
O「もう、大丈夫だよ…」
目じりが光っているが、笑顔を向けてくれる大野さん。
少し、車の中が温かくなった気がする。
(よし!あとは『翔ちゃん』パワーで何とかなるかな?)