第84章 魂の宴 我々のやり方
松本視点
A「じゃぁやりますか?♪」
ぶんぶん腕を振っているジャンケンをアピールする相葉くん。
S「俺たちらしい決め方だね♪」
フフっと笑って翔くんが乗ってくれた。
O「よし!」
リーダーが笑顔で拳を上げる。
ニノが笑いながら拳を上げる。
(せーの!!)
O「最初は!」
リーダーの声が響く。
「「「「「グー!!じゃんけん ぽん」」」」」
五つの手が綺麗な輪になる。
俺が出したグーが3つ
N「オシ!!」
S「オシャ!」
パーを出したニノと翔くんが手をあげる。
(わ!負けたよ)
自分が出したグーを見る。
S「イッェーイ!」
勢いよく パンッ 良い音を立ててハイタッチをするニノと翔くん。
N「やったね!」
嬉しそうなニノ。
A「くぅぅ」
歯を見せながら悔しがる相葉くん。
ふうっと天を仰ぐリーダー。
{ボス‥変わりはないか‥‥}
(ああ、問題ない‥姿が見えないけど、お前の方に問題か?)
{少し気になることがあるゆえ‥控えている‥‥}
(そうか‥‥)
N「…の時、ちょっと演出するから いい?」
ニノがいつの間にか真横に立っていた。
「え?演出?」(なにがいい?)
N「うん 勝ったからね」
手帳を相葉くんから取り返すニノ。
(いや 俺たちまだジャンケン中なんだけど…)
A「あ!まだよく読んでないのに!」
手帳を取り返そうとする相葉くん。
N「もう 読まなくていい!」
手帳を開いて、何かを開き込むニノ。
A「じゃぁ 俺も勝ったらソレに参加してもいいの?」
手帳を覗き込む相葉くん。
N「相葉さんは この文章構成に充分 貢献しましたから、大丈夫です」
鬱陶しいっという顔で相葉くん顔を押すニノ。
A「えぇ どこらへんが 貢献なのぉ?」
ニノの手からスルッと逃げて手帳を取り上げる相葉くん。
N「言葉とか…」
手帳を再び取り戻そうとするニノ。
A「じゃ ここと…ここ…」
微妙に届かない高さに手帳を上げ、ページを開く相葉くん。
(相葉くんに遊ばれるニノだ。珍しい!)
O「じゃ、バック転とかする?」
リーダーがボソッと言う。
S「え!俺出来ない…」
即答する翔くん。
(え? あっちは なんの話をしているの?)