第84章 魂の宴　我々のやり方

大野視点

Ａ「じゃぁ🎵　やりますか？」
　ぶんぶん腕を回す相葉ちゃん。


Ｓ「俺たち　らしい決め方だね♪」
　くくっと笑った翔くんもシャツの襟を触っている。


（ジャンケン？って事は　一人で挨拶するのかぁ…）
「よし！」
拳を上げる。


（公平に決めようね🎵）


　メンバーで笑顔で拳を当てる。




「最初は！」
おいらの掛け声で一斉に。

「「「「「グー!!じゃんけん　ポン」」」」」

綺麗にハモって一斉に手が動く。


　五つの手が、グー３つとパー２つに分かれた。



Ｎ「オシ!!」
Ｓ「オシャ！」

　パーを出したのは翔くんとニノ。


Ｓ「イェーイ」
　ニノと翔くんはハイタッチして喜ぶ。



Ａ「くぅぅ」
　歯を見せながら悔しがる相葉ちゃん。

　松潤は自分が出したグーを見ている。


（わー‥）


Ｎ「やったね！」
　嬉しそうなニノの声。

Ｓ「うん」
　弾んだ声の翔くん。


（ふふ　かわいいなぁ）


Ｎ「あ‥」

　口を押さえて動きを止めるニノ。

（なに？問題か）

Ｓ「なに？」
　翔くんがニノに聞く。

俺も同じ事を聞きたいから、ニノを見る。

Ｎ「いや…ちょっと思い付いちゃって…」
　口を押さえ手の下で、ニヤッと笑うように頬が上がる。

Ｓ「演出かぁ？」
　翔くんが困った顔をしている。

Ｎ「はい。」
　目も声も笑いだしたニノ。

（はは　なにか企んでいる…）

Ｓ「潤に相談してね」
　ニノの肩に触れる翔くん。

Ｎ「えー　あー　わかりました」
　翔くんの言葉を聞いて、少し考えていたニノが、すたすた松潤の方に行く。



（演出？おい達らしい演出…）


「じゃ（コンサートみたいに）バック転とかする？」

Ｓ「え！俺出来ない…」
　即答する翔くん。

（あ！そうだった‥‥あ、でも）
「翔くんはさっき勝ったから、除外でしょ？」
ニノに聞いてみる。

Ｎ「そうですよ。私と翔さんは対象外です」
　ニノがクルッと向きを変える。

Ｓ「よかった。勝ってて」
　胸に手を置いて息を吐く翔くん。


「よかったね」と言うと、翔くんが少し頬を膨らます。

（ぁぅ～言い出したのおいらだ！ごめんね）