第6章 仕事へ 歩き出す
松本視点
「ニノとリーダー先に出て!俺最後に出るから!」
手の平を上にして、外へ誘導する様に動かす。
N「そうします。ほら。おじさんお仕事ですよ」
ニノが中々仕事モードならない智さんを“おじさん”と呼ぶ。
(翔さんがいたら『お兄さん!!』って突っ込まれるよ)
O「おじさん言うなよぉ」
少し膨れ気味の智さん。
(お!今日は自分で言った…突っ込みしてくれる人いないもんね…
じゃ、俺からもう一押し!)
「翔さんが待ってるから♡」
笑顔で言ってみた。
O「まってる?」
嬉しそうに体を浮かす智さん。
(効果てき面!分かりやすーい!!)
N「ほら、出た出た!」
待ち構えたニノが、智さんの体を包み込むように押して、車の外に出た事に成功。
O「押さないでよ」
照れたような顔をしながら歩き出す智さん。
車から降りていく二人を『可愛いでっかい小動物!』に見えた。
(距離感とサイズ感は“大宮ファン”には、たまらないよな(笑))
笑いをこらえながら、自分も車から降りる。
降りると、車の横に俺専属マネが立っていた。
潤専属「問題はありませんでしたか?」
「ない。あるわけないだろ」
潤専属「よかったです」
俺の歩く歩幅に合わせてついて来る。
ニノが智さんの体を少し突っつく。
O「や、やめろよ」
体をくクネラし、クスクス笑いながら、前を歩いていく。
智専属マネが車から降りて、マネ同志で何か話している。
(一応聞いておこう…)
「ねー、リーダーと車の中で話していた事なに?」
智専属マネに近づいて、声を掛ける。
智専属マネが黙る。
(俺に言えない事?…)
「嵐に害はない?」
少しキツ目のトーンで聞く。
智専属「大丈夫です。嵐に害などありません」
「ん…わかった。智さんの事よろしくね」
智専属「お任せください」
(智さんの専属って、掴み所が無いんだよな…こう、厚さ?熱さ?が無い…)