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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第80章 魂の宴 一瞬の交差


大野視点

 sono HANAha warabe yori HITO ni seityou sita akasi
  ソノ ハナハ ワラベ ヨリ ヒトニ セイチョウ シタ アカシ


《そうだよ おいらには、もったいない…》


A「この宴で俺たち〝嵐〟は“元服した”ってことでしょ?」
 相葉ちゃんが腕を組んで話し始める。

S「雅紀はそう取ったんだ」
 ほうっと口を開けて翔くんが相葉ちゃんの方を向く。


S「この〝花〟を古代中国の成人儀礼‘冠礼’(かんれい)として考えると、その考えは正しい事になるよ」
 ハイビスカスの髪飾りをさわりながら相葉ちゃん方を向く翔くん。



 gennpu imayo mo tiwo tunagumono no tuukasuru kotowari
  ゲンプク イマヨ モ チヲ ツナングモノ ノ ツウカスル コトワリ


《翔くんも相葉ちゃんも それなりに…力ある家の子…》


正装を纏い キリリと澄ます 二人を思い出す。


(カッコ良かったぁ…)



S「でもさぁ 30超えて『元服』っていわれてもね…」
 困った顔の翔くん。

A「実年齢は、仕方がないよ」
 クシャッと笑う相葉ちゃん。

S「だなぁ」
 翔くんも笑う。


《おいらは あーやって 笑ってる 二人が良いよ》



 satosi Hanuman wo mirugayoi
  サトシ ハヌマーン ヲ ミルガヨイ

声がククッと笑っているような気がする。


声の意図する〝人〟を見る。

 

 翔くんと相葉ちゃんを、目だけで交互に見ているニノの周りを、頭を下にして胡坐を組む御憑の宮さまが、ニヤニヤ笑っていた。


(あぁ本当にそっくりだね。合わせ鏡 覗いているみたい)


 ニノと目が合った。


(ふふ 宮様との会話聞いてないよ)


N「ちょっと! そのほほ笑みはなんですか!」
 慌てて 手帳を閉じて、俺の方に近づくニノ。


(まぁ 慌てちゃって)「かわいい」


N「は?」
 口を大きく開けて、睨むニノ。


(ふふ)
「頭ン中 言葉がグルグル 翔くんもニノもカワイイって思ってね」

(本当に いつも いつも おいらの心を 温めてくれる)
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