第80章 魂の宴 一瞬の交差
松本視点
A「実年齢は、仕方がないよ」
S「だなぁ」
(元服って、相葉くんもレトロな言葉を知ってるね)
A「え? あ うん… したよ 翔ちゃんは?」
(なにを?)
S「俺は『内々で』って…まの家でね 雅紀は?」
(だから、内々ってなにしたのよ!)
A「テイにね『来い!』って 呼び出されちゃった」
困った顔で方をあげる相葉くん。
(テイにコイ? なんの暗号なの?)
S「そう、お互い大変ね」
同じように方をあげる翔くん。
(なんだよ…
いつも大きな声で楽しそうに話す翔さん達が、二人だけでわかりあってる!
あんまり、気分よくないんだけど…)
N「ちょっと!」
機嫌の悪そうなニノ声が聞こえた
(あ!ニノも同じ気持ち?)
振り向くとデレーっとした顔のリーダーが「ふふ かわいい♡」っとニノを見ていた。
N「は?」
眉間に大きなシワを寄せるニノ。
(俺とは違うところで、気分を悪くしてるよ)
O「頭ン中 言葉がグルグル 翔くんもニノもカワイイって思ってね」
何かを思い出したように肩を揺らしているリーダー。
(そんな事言ってニノの機嫌よくならないよ?)
N「もう いいですか?」
ニノの刺々しい声が響く。
(ああ 言葉に棘が!!)
S「あぁ ごめんね 挨拶の言葉案がそっちのけになっていたね」
翔さんがすぐに反応して、ニノに近づく。
(相葉くんとの話は終わったの?中断?)
N「そうですよ 挨拶の言葉 ドンドン言ってくれるんじゃないですか?」
頬をふくらますニノ。
S「うん だから 潤が」
翔さんが俺の方を向く。
N「潤くん?」
ニノも俺の方を向く。
S「うん。さっきはね 精霊様からの“十五年の年月は 童より人に成長”とか良いねって」
「うん まぁ その言葉が心に残ったって事をね」
ジッとこちらを見ているニノに言う。
N「心に残った言葉…」
手帳を開いくニノ。
A「椅子あるよ」
側にあった椅子をニノの背中側に移動する相葉くん。
N「あぁ 珍しく気が利きますね」
トゲトゲしいニノ言葉。
(わー 可哀そうな言い方ぁ 泣かさないでよぉ)