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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第77章 魂の宴 挨拶そっちのけ?


二宮視点

M「じゃ、俺は?」
 考え込んでいる智さんの横で“自分”をアピールしている潤くん。


M「ねーリーダー?聞いてる?」
 智さんの腕に体を擦り付けながら聞いている潤くん。


(無理だよ)

モモの 撫ぜて撫ぜて アピールにしか見えない潤くんを見てニヤニヤが止まらない。

(そんな事しても だって、今あの人の頭の中 翔さんで一杯なんだから…)



A「松潤は〝イケメンアイドル〟だよ!」
 唐突にマー君の発言。


マー君の方を向くと「一番カッコいいもん!」っと俺と同じようにマー君を驚いた顔の三人に伝えていた。


 小さく口を開けている 智さんと翔さん。

 智さんの腕をスルッと離して、頬を赤くしていく潤くん。


M「そ、そりゃ、どうも」
 少しだけ目を泳がせて、ふわぁっと回転ターンした。


(潤くん…照れている…)


 顔を染めた潤くんを優しく見ている 智さんとマー君。


ちょっと気持ちが落ちた。


(15年も一緒に居るんだ これがマーくんで 潤くんで…って、わかっているよ


 分かってる… 分かっているから… 分かりすぎてるから…


 でもさ ちょっとくらいさ…

 俺の事、カッコいい扱いしてほしいよなぁ

 何かにつけて『かわいい』だもんなぁ
 俺だって男だぞ!『カッコいい』って言われたい…)


O「どうした?」
 俺の顔を覗き込んできた智さん。


「なんでも ありませんよ」
顔を背ける。
(今の私を見ないでください 絶対 可愛くない顔してます)



A「はい!〝愛の結晶〟ってどう♪」
 マー君が勢いよく手をあげた。


(今度は、なに?結晶って…)
「子供ですか?」
気持ちが落ちているから、うまく言葉が出てこない。


A「ダメ?いいと思ったけど…」
 シュンとするマー君。

(い、いや そんな 顔させたいんじゃないんだ…)


M「愛より〝奇跡の結晶〟の方が良くない?」
 潤くんがマー君の言葉の補正を言う。

S「奇跡の方が いろんな 意味を持てるよね」
 その補正に賛同する翔さん。



(俺の役目 他の人にさせちゃった…)
何も言えず、リーダーの後ろに隠れる。


 智さんが困った顔をしたのを少しだけ見えた。

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