第77章 魂の宴 挨拶そっちのけ?
松本視点
S「ミラクルかぁ!いいね♪」
手帳に書き込む翔くん。
O「いいでしょ!我ながら良いの思い付いた!」
くふふって笑って翔くんに近付くリーダー。
S「何気に、お兄さんノッてますね♪」
持っているペンをリーダーに向ける翔さん。
O「ノッてるよぉ! そうゆう翔くんは…」
リーダーが翔くんを見つめる。
ほんの少しだけ見つめあって「〝知的アイドル〟かな?」っと“ふにゃ”っと笑ったリーダー。
S「なにぃ その『知的』って、もっとないのオリジナリティーなヤツちょうだいよ!」
間髪を入れずに、相葉くんみたいに口を尖がらして、不服を訴えている翔くん。
勢いに押されて「う~ん」っと腕を組んで考え始めるリーダー。
翔くんとリーダーの独特の空気が漂う。
(けして、イヤじゃない…
でも 心のどこか が この空気を 邪魔したい…)
飲んでいたグラスを飲み干して
「じゃ、俺は?」
お酒の力をフルに借りて、言葉にした。
リーダーは、ん?っと顔を向けてはくれたが、返事はない。
翔くんも 今聞くな 的な顔をしている。
(シラフなら、ぜってい 言わないけど…)
「ねーりぃだぁぁ? 聞いてる?」
甘えた声を出す。
(無理って分かっている。でも 今聞きたい!)
真剣に考えているリーダーに“自分”をアピールする。
A「松潤は〝イケメンアイドル〟だよ!」
相葉くんがリーダーの代わりに返事をしてくれた。
(え?)
相葉くんがニコニコ笑っている。
多分 今の俺の顔は間抜けな顔をしたと思う。
A「一番カッコいいもん!」
へたくそなウインクと飛ばしてきた。
「そ、そりゃ、どうも…」(マジか…嬉しい…)
顔の筋肉が緩んでいくのが分かる。
(俺…酔ってるなぁ…相葉くんに『カッコいい』って言われて、こんなに嬉しいなんて、今まで、あんまりなかった…)
照れているのを、自覚し途端 気恥ずかしくなって、ちょっとこの場から離れようと体の動かす。