第73章 魂の宴　食べて飲んで　話して

松本視点

『和くんもさ、そんなに計算しなくても　いいと思うよ？』

今　自分が言った言葉…そのまま　俺に　言われても、おかしくない


　翔くんの腕を摩っている智さん
　智さんに摩られて、頬を染めている翔くん。


ふうと息を吐いて、空を見上げる。

（モモ…　大丈夫かな…ケンカしてないといいけど…）


Ａ「みてみて！！」
　相葉くんの声がした。


（帰ってきた？）
その声の方を向く。


　頭の緑の花がキラキラ輝かせながら、ニノに四角いお重箱を差し出す。
　そのお重箱を覗き込むニノ。


ふうと息を吐いて、また空を見上げる。

（モモぉ　そろそろ　帰って来いよぉ

　もどかしいこの人達といると、かゆくなるよ！）


Ａ「おぉちゃん！　見て　見て　これね！」
　相葉くんが智さんと翔くんの方に走って行く。

Ｎ「あ…　なんだよぉ」
　走って行く相葉君をゆっくり後追いするニノ。


（ニノ…）
「なんだよ　せっかく　二人にしたのに…」
（しらける事、言ったんだろぉ）

Ｎ「しなくていい！！」
　キッと睨みつけてくるニノ。

「そぉ？（お前の睨みなんか　怖くねーよ）

　行こうぜ！

　アッチもそろそろ　止め　入れとかないと　ね♪」
ニノの肩をポンと叩いて、親指を立てる。

（智さんをコッチに戻さないと、翔くんが暴走する。暴走した翔くんを止めるのって、大変なんだよねー可愛いけど♥）


Ａ「あれ？　どうしたの？　大ちゃん顔真っ赤！！」
　相葉くんが智さんの顔を覗き込むんでいた。


　テヘって舌を出して距離を取ってる翔くん。
　真っ赤な顔して相葉くんを見ている智さん。

Ａ「ねー　もう　酔ったの？せっかく　ケーキのオーダーもしたのにさぁ」
　真っ赤な顔の智さんにガバッと抱き付いく相葉くん。

　すっぽり収まっている智さんが目を大きく見開いている。
　ニシシと笑う相葉くん。

「騒がしいですけど？　何かありました？」
（スワッピングとかしないでねぇ
　てか　まず　カップル成立が先かぁ

　わっ！　智さんが睨んだ！　話変えよう！！）

「30過ぎの男五人が頭にハイビスカス乗っけてるの違和感　なくなったね」

違和感なく、さりげなく、を心に持ちながら、四人の頭に輝くハイビスカスを指差す。