第73章 魂の宴 食べて飲んで 話して
二宮視点
M「俺さ、別に隠さなくてもいいと思うんだ。
相葉くんの行動は、ほとんど『素』だと思うし、ニノもさそんなに計算しなくても いいと思うよ?」
言いたい事だけ言って 潤くんは俺から放ていく。
(計算って…しなきゃ、やってこれないだろぉ…だって…)
A「おーい」
マー君が手を振っている。
(あんなに 元気な顔で笑っていたんだよ あの時だって…
俺の選択で、アイツをまた…
もう絶対 冷たくなる所なんて見たくない)
A「みんなぁぁぁ 見てみて!!」
何か持って走ってきたマー君。
( くぅぅ
最近 猴の記憶が俺の記憶になりそうだなぁ
気を付けよう)
目をそっと触って、涙が出ていないことを確認する。
A「みてみて!!」
頭の緑の花がキラキラ輝かせながら、俺に四角いお重箱を差し出す。
中には、カラフルなゼリーがぎっしり詰まっている。
「ゼリーの寄せ集め?」
(走ってきたから、ぐっちゃぐっちゃ じゃんか…)
A「『盛り合わせ』て言ってよ!!沢山種類があったから『盛り合わせて』オーダーしたのぉ」
ぷぅぅと頬を膨らますマー君。
「自分で詰めたわけじゃないだぁ」
再度お重箱の中を見る。
A「綺麗でしょ?」
目をキラキラさせているマー君。
「綺麗だけ、どれが、どの味か これじゃあ分かりにくい」
中身について、意見を言うと、
マー君の唇が尖がっていく。
(ん?)
A「おぉちゃん! 見て 見て これね!」
クルッと体を反転させて、俺から離れていく。
「あ… なんだよぉ」
(俺に、じゃねーのかよ…)
M「なんだよ せっかく 二人にしたのに…」
ニヤニヤしている潤くん。
(ここじゃ、言いたい放題だな)
「しなくていい!!」
潤くんを睨む。
M「そぉ?」
へでもんし顔をする潤くん。
M「行こうぜ!
アッチもそろそろ 止め 入れとかないと ね♪」
俺の肩をポンと叩いて、親指を立てる潤くん。
(『止め』ねぇ
潤くんは 二人をどうしたいのよ
まぁ 潤くんの匙(さじ)加減に任せますよ
猴も潤くんの行動には 文句言わないから…)
腰に手を置いてピョンピョンとスキップしている潤くんの後ろを歩きながら、年上 三人のいる所に歩き出す。