• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第73章 魂の宴 食べて飲んで 話して


相葉視点


潤ちゃんが持っていたゼリーがたくさん置いてあるテーブルにやってきた。


「たくさんある!!」

綺麗なガラス製の入れ物に入っている色とりどりのゼリー。



(どれも!おいしそう♡ 目移りする♡

 全種…持って行くのダメかなぁ?)


パチンと指を一回鳴らすと、小さき霊が俺の側にやってきた。


「これさ?」
ゼリーを指さす。

「みんなにちょっとずつ持って行きたいんだ!
 こんな感じの入れ物に入れてさ?」
両手の人差し指で親指で “Ⅼ”を作って、四角を作る。

「『盛り合わせ』みたいにしてくれない?」


 小さき霊が頷いて、大きな包丁を出してきた。

「あ、器は切らなくていいよぉ?」


 小さき霊がゼリーを小さく切り分け、お重に詰める。


「おお!!」
(俺が、イメージした物にしてくれたんだね?すごいね?)

「じゃーさ?大きなケーキとかも作ってくれる?」

小さき霊が頷く。


「作って!!

 チョコと生クリームとフルーツたっぷり乗ったヤツ!!

 混ぜないでね? 段にするのはOKだよ!!」


(楽しみ!!そうだ この お重をみんなに見せよう!!)


「おーい」
って みんなを呼ぶより 俺が帰る方が早いね!!


「みんなぁぁぁ 見てみて!!」


お重を持って走る。

まずは、カズの所。

「みてみて!!」

N「ゼリーの寄せ集め?」
 中身を覗き込みながらいうカズ。

(寄せ集めぇ? その言い方 なんか イヤだなぁ)
「『盛り合わせ』て言ってよ!!沢山種類があったから『盛り合わせて』オーダーしたのぉ」


N「自分で詰めたわけじゃないだぁ」

「綺麗でしょ?」

N「綺麗だけ、どれが、どの味か これじゃあ分かりにくい」

(ムーーー
 せっかく綺麗なお重に入れてもらったのに!
 感動が無いの?
 あ!

 大ちゃんと翔ちゃんなら、わかってくれるかも!!)

「おぉちゃん! 見て 見て これね!」
お重を大ちゃんの方に追っていく。

 いつもなら、 ん? とか、 なに?とばかりに優しい目をしてくれる大ちゃんが、翔ちゃんの横で固まっている。


「あれ? どうしたの?」
近づくと、ロボットみたいにカクカク首を動かして俺を見上げた。


「大ちゃん顔 真っ赤!!」
思った事をそのまま叫んでしまった。

/ 693ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp