第5章 懐かしさが溢れてくる
二宮視点
S「五人で着替えって平気?」
翔さんが不安そうに聞く。
(そう言う意味ですか…)
A「いいよ」
マー君が、笑顔で翔さんの不安を取り除く。
M「何を今さら…」
少し膨れた顔の潤くんが、ベルトのバックルに手を掛ける。
「いいですよ」
マネキンに近づく俺。
その横で、頭をかきながら、着ている上の服をスルッと抜く智さん。
「……まーくん…潤くん…智のぉ…」
マネキンから衣装を外して、渡していく俺。
「これ翔さんの!」
櫻井タグの付いた服を手渡す。
S「ありがとう…」
着ているシャツのボタンを全部外れた状態で、服を持つ翔さん。
(この日のため鍛えてきた体。見慣れていますが、すごいよ)
狭いこの部屋で、嵐の生着替えを鑑賞できる俺の特権。
(この絵面♪ファンならたまらないショットです…うまく取れたらいいですけど…)
M「カズも着替えろよ。外はチーフがいるんだろ、平気だよ?」
「そうですね。ここには、我々しか、いませんね」
(そう。ここには我々しかいない。見るのも我々と浜ちゃんだけです♪)
着替えが終わると、コンテナハウスから出だ。
翔専属が助手席、智専属の運転手で、思い出ショットの撮影場所のドールに向かった。
チーフはその後ろを白い車でついて来る。