第64章 虹の道を歩きながら
大野視点
M「え?相葉くん 花のメッセージで 色々考えていたの?」
その反応に、驚いた潤くんがニヤニヤしながらマー君の頬をつつく。
A「俺だって、考え事だってするよ。ね♡ 大ちゃん♪」
相葉ちゃんニコニコ笑いながら俺を見る。
「そうだぞ!
雅紀だってちゃんと頭働いてるんだから!!」
人差し指で自分の頭をトントンしている。
相葉ちゃんも うんうん と頭を縦に振っている。
S「いや『頭を働かす』と『考える』は 違うと思うよ」
翔くんの軽いツッコミが聞こえてきた。
(もう 真面目なんだから! 今は これが 正解なの!!)
翔くんが『はーっ』とため息をはく。
N「同感です…」
ニノもため息混じりの声を出す。
(ん ニノと なに?分かり合ったの?)
翔くんとニノが少し困った顔で見つめ合ってる。
(むー おいらをのけ者にしないでよ!!)
M「あのー 相葉くん いつまで俺の指を掴んでんのさ?」
少し声を低い声の松潤が、ものすごい目力で相葉ちゃんを見ていた。
ビクッと体を揺らす相葉ちゃん。
(まちゅ潤は 相葉ちゃんを食べないから…)
A「ツンツンしないなら 放して上げる!」
珍しく強気の相葉ちゃんがふふんと、顎を上げて笑った。
M「なにぃ その上からな発言! 離さなくても、こうすれば!」
松潤が相葉ちゃんの腕ごと持ち上げた。
あっという顔のした相葉ちゃん
相葉ちゃんの丸見えになった脇にフリーの手を入れた松潤が「コチョコチョ!!」っとガキみたいに声を出しながら擽る。
A「ひゃぁあぁ!」
相葉ちゃんは面白いように悶えて暴れて松潤から離れていく。
M「ふふふふ 俺に勝てるとおもうなよぉ」
勝ち誇った顔の松潤。
A「くーーー」
悔しそうな相葉ちゃん。
(はい ざんねーん 松潤の勝い~)
{皆様 宴の地が見えてきました}
メネフネの声が俺たちの意識を一点に集める。
N「あれですかぁ」
遠くを確認するそぶりをするニノ。
メネフネの虹はこんもりとした小山に続いていた。