第64章 虹の道を歩きながら
二宮視点
S「もう 言葉の意味と、行動が、違う…はぁ なんかぁ…」
大きくため息を吐く翔さん。
「私も同感です」
(天然の方々の行動にはついていけません)
A「ツンツンしないなら 放して上げる!」
珍しく強気のまーくんがふふんと、顎を上げて笑った。
(全く、あおの強気はどこからくるのか…)
M「なにぃ その上からな発言! 離さなくても、こうすれば!」
俺は掴まれた指のある腕に力を集め、相葉くんの腕ごと持ち上げる。
あっという顔のしたまーくん。
(あーぁ 反応遅いって…)
M「コチョコチョ!!」
潤くんのふざけた声がする。
A「ひゃぁあぁ!」
マー君が体をくねらして笑っている。
(潤くんのおもちゃにされた…
行き当たりばったりで、潤くんに敵うわけ無いでしょ)
M「ふふふふ 俺に勝てるとおもうなよぉ」
悪い顔して笑う潤くん。
A「くーーー」
悔しそうなまーくん。
O「うふふふ」
優しい顔で二人をみている大野さん。
30歳を超えても行動は10代のままの三人が笑って 生きている姿を見て、胸が熱くなる。
(はぁ ぅぅ…
このまま… このままがいいんだ
この花だって、そう言っている…)
そっと花を触る。
(俺の決断で 俺の願いは決まる だから…)
「翔さん
花の言葉は自分の心に残していればいいんですよ」
S「そうだな その方がいいって 俺も思ってきた」
横にいる 翔さんの大きな目が潤んいる。
(俺も あんな顔しているんじゃないかなぁ…
いけない いけない
翔さんに… 今度こそ 幸せを…)
{皆様 宴の地が見えてきました}
メネフネの声が俺たちの意識を一点に集める。
「あれですかぁ」
メネフネの虹はこんもりとした小山に続いていた。