第64章 虹の道を歩きながら
相葉視点
平行線の下側を進んでいる時間軸の違う“メンバー”の頭に嵐色のハイビスカスが輝いている。
(俺だけ ペンダントなんだよな…)
胸に下げている花を見る。
N「翔さん 何考えているんですか?」
心配そうな声でカズが翔ちゃんを見上げる。
S「みんな…
あの時 何か言葉 貰ったでしょ?
どんな…
どんな感じだったのかなって、考えてた」
翔ちゃんが言葉を選びながら考えている事を口に出した。
「うー…いろいろぉ…」
{あなたは飛ぶ翼を持っている だから 今は 大地を走り抜けなさい}
(背中の羽は飛べるのに?大地を走るってどういう意味だろうなぁ…)
M「え?相葉くん 色々考えていたの?」
潤ちゃんがニヤニヤしながら俺の頬をつつく。
(もう 潤ちゃん!ココでは素直すぎる
「俺だって、考え事だってするよ!」
もう少し言葉や態度 大人になろうよ!!)
潤ちゃんの長い綺麗な人差し指を捕まえる。
「ね♡ 大ちゃん♪」
その指を持ったまま 大ちゃんに話を持って行く。
O「そうだぞ!
雅紀だってちゃんと頭働いてるんだから!!」
大ちゃんが、胸を張って人差し指で自分の頭をトントンしている。
(雅紀ドットコムの真似してくれるの?
そうそう その指の感じ よく似てる!!
見てくれてるんだね! なんかうれしい!!)
S「その言葉…と、行動は…なんかぁ…」
N「私も同感です…」
二人に苦笑しながら顔を見合わされた。
(いいじゃん!うれしいんだから!!)
M「あのー 相葉くん いつまで俺の指を掴んでんのさ?」
潤ちゃんが怒ったような声をしながら笑っている。
(あ 潤ちゃんの指 捕まえていたんだった)
「ツンツンしないなら 放して上げる!」
ふふんと、顎を上げて笑って見せる。
M「なに その上からな発言!離さなくても、こうすれば!」
潤ちゃんの指を持っている腕の脇に反対の指が入ってきた。
M「コチョコチョ!!」
「ひゃぁあぁ!」
くすぐったいって慌てて体を動かす。
M「ふふふふ 俺に勝てるとおもうなよぉ」
悪い顔して笑う潤ちゃん。
(くーーー いつか ギャフンっと言わせてらる!!)