第62章 それぞれの 力を持って
相葉視点
〝器に休息を 魂に祝福を〟
魂(マナ)の輝きがここに居るみんなを包む。
‘俺たち’がその輝きに包まれたまま、地表にフワッと降りていく。
(じゃね‘俺’。次は‘お前’が俺になるんだよ!)
手を振って見送る。
胸のあたりが温かくなる。
{Have a good time
You have the wing which flies. So run through the earth now.}
訳 よい時間を過ごしなさい
あなたは飛ぶ翼を持っている だから 今は 大地を走り抜けなさい
(あ!これ 花から俺に向けてのメッセージだ!
英語だけど、意味が分かる!! 俺ってやっぱり バカじゃないよ!)
ふふふっと笑いながら、雲に乗って少し空に上がってみると、メネフネの乗った一筋の虹が下りてきた。
(あ!メネフネだ!!そろそろ 宴に行かないとね?)
{嵐さま……そろそろ}
メネフネが大ちゃんに声をかけてきた。
O「わかった。いこうか」
大ちゃんが虹に向かって動き出した。
S「うん」
翔ちゃんがそれに続く。
M「あぁ」
潤ちゃんもスマートと雲を動かす。
「そうだね♪」
クルッとターンして 大ちゃんに近づく。
大ちゃんがものすごく難しい顔をしている。
(また 一人で動くつもり?
大丈夫だよ 俺だって 一度なくした
でも こうやって やって これてる。
『再来』なんか サセナイ!
うん
俺が サセナイ!!)
「大ちゃん!」
大ちゃんに抱き付く。
O「わ!」
びっくりした声を上げる大ちゃん。
「せっかくの宴に行くのに?そんな顔しないでぇ」
頬をグリグリ擦り付ける。
O「わぁゎぁぁ あぶねぇって」
大ちゃんが雲の上で慌てている。
M「相葉くん そんなにグリグリするとリーダーが落ちるよぉ」
潤ちゃんがジャケットを引っ張る。